1/1(月)


底なしに落ち込んでいく自死願望を忘れるためには酒を飲むしかない。全然飲みたくないけど、一切何も考えないためには酒の力を借りるしかない。布団に篭る。

午後、ちょっとだけ音楽を聴きたい意欲が出てきたのでステラ・ドネリーのレコードを聴いてたら急に揺れて針飛びする。何があったかはご存知の通り。

音楽を聴く意欲も萎えて、再び微睡と鬱の世界…。

世界は僕と関係なく動いている。大変な目に遭ってる人が大勢いるのに、ただ僕はこんな歳にもなって、布団に丸まって、ただ消えてしまいたい気持ちを弄んでる。


「フィールドレコーディングディスクガイドで紹介されていた談志師匠の落語CD全集を図書館で借りてきてラジカセで聴く」という地味極まり初夢を見る…。


1/2(火)


酒飲んで落ち込んでぐったりしてるのも、これはこれで疲れるものだ。だらしなく元気になっていく。なんだか知らんがムカつく。元気になっていく自分が許せない。


U-NEXTで島耕二『銀座カンカン娘』観る。年明けにデコちゃんでも見て元気つけようと思って。新東宝らしいユルイ出来だが、古今亭志ん生が物語と関係なく落語を話して終わる、という構成には驚いた。落語家の動いた映像も貴重だったこの時代ならではだ。しかし高峰秀子はかわいい。高峰秀子が生きた時代と、最晩年ではあれ同じ瞬間を生きてた事を不思議に思う。

続いてBlu-rayでアンディ・ミリガン『The Body Beneath』観る。吸血鬼映画っぽい、というポスターから得られる情報だけでは全く処理できないカオス映像の嵐で、ジャック・スミスの『燃え上がる生物』みたいなものを目指したのか…。酔っ払って夢うつつで観るにはちょうどいい映画。でも、本当に自分の英語力は退化してるのがわかって悲しい。昔は字幕なしの輸入盤をバンバン買ってたし、日仏学院とかで英語字幕のみのフランス映画を観るのも普通だったのに。


1/3(水)


引きこもり生活継続中。

飛行機事故のニュースを見て、一体全体この国はどうなってしまうのかと思う。

世界全体が『炎のいけにえ』の冒頭みたいになってますよ。


https://m.facebook.com/ItalianExploitation/videos/macchie-solari-1975-di-armando-crispino-incipit/838205986776021/


1/4(木)


鬱状態の中、山田太一未映像化シナリオ集を読了。『ふぞろいⅤ』以外では、「今は港にいる二人」が素晴らしかったと思う。


夕方、鬱を押して自転車で小諸のブックオフへ。

景気つけるために「空手バカ一代」全29巻を大人買いする。正月キャンペーンで4000円。



あと山田太一の「路上のボールペン」を買う。