5/6(木)

 

仕事後、西村昭五郎『色情妻 肉の欲情』観る。ニュープリントながら昔見たときとあんま印象変わらず。ザッツ変な映画。その後、斎藤耕一『囁きのジョー』観る。数年前にシネマヴェーラの小西さんセレクションで二回見て以来。やっぱり最高…。超絶かっこよくおしゃれかつユーモアとブレンドされた苦いペーソスの絶妙なバランス。完成度という尺度では測れない魅力。90年代に紹介されていたら間違いなく渋谷系映画の古典になっていただろう。この映画の麻生れい子には、美しいとかかわいいなんて言葉すら物足りない。ただただ永遠に見ていたい。前回見たときも一回映画全体を後ろの方の席で見た後最前方に移動し、ひたすら彼女を眺めることに専念して見ていたものだ。とにかく未見の人は、絶対に見て!もっと上映の機会を!

 

 

5/7(金)

 

ぼんやりとした不安に打ちのめされ、家でうちひしがれる。借りていたDVDでオリバー・ストーン『トーク・レディオ』観る。内容がどうこうというより全体の演出密度に圧倒される。

 

夕方阿佐ヶ谷。高林陽一『蔵の中』観る。意図されたようにアマチュアリズムとプロの仕事が混在した謎映画。当時浮きまくっていただろう、恐ろしく地味な角川映画。同時上映は『悪霊島』だったらしい。

 

5/8(土)

 

仕事に行くぎりぎりまで寝倒す。精神が荒廃し、部屋が混とんとしており、我に返って唖然とするときがある。でもかたづける気にとてもなれない。そんなことしても、何も変わらない。変わってくれない…。

 

5/9(日)

 

仕事後、別件で電話をかけてきたフィジカルアーティスト佐伯と話したくて高円寺に行く。人生相談。1時間くらいして家に帰ってうどんを作りたいと彼女が言ったので別れる。

 

8時ころ渋谷のユーロライブへ。この日上條さん主催のハーモニー・コリン『トラッシュ・ハンパーズ』の上映会が行われていたのだけど時間的に見ることが叶わず、せめて上條さんが発行したZINE「COUCHONS vol.2」アンディ・ミリガン特集が買いたくて。しかし行ったときがちょうどイベントが終了した時で、流れに乗って中原さんたちについて行ってなんとなく打ち上げに参加してしまう(道玄坂の、10時以降も全然やっている、このご時世に恐ろしいほどの通常営業の居酒屋)。映画、見てないのに。継田淳さんに2014年のバウスシアター最終日以来の再会。

 

5/10(月)

 

仕事後、長谷部安春『暴行切り裂きジャック』観る。ただひたすら女が殺されていく全体の殺伐とした負のパワーがものすごく、若松映画ならともかくこんな映画がスタジオシステムの中で撮られていた異常さは特筆に値する。車の中で全裸になってケーキを体に塗りたっくた後に豪快に自分の腕を切り裂く女のインパクトは、元ネタの『悪魔のいけにえ』に負けてない(結構美人なのもおぞましさを助長させる)。知り合いが劇場で見ていた時、横で見ていたおっさんがオナニーしていたらしい。マジでどうかしてる。