3. 体験者の証言と得られる効果

岩波氏のセッションを実際に受けた人々の体験談には、共通して驚きと感動の声があふれています。「どのような心理的・身体的・認知的効果が得られるのか」について、数多くの証言を分析するとともに、その内容を体系的にまとめます。効果は大きく心理・情動面, 身体・生理面, 認知・能力面のカテゴリに分けて整理します。なお、個々の体験には当然差がありますが、ここでは複数の参加者に頻出する代表的な現象・効果を取り上げます。

3.1 心理・情動面の体験と効果

● 強烈な感情解放と多幸感: 岩波氏の誘導によるトランス状態に入ると、抑圧されていた感情が一気に噴出するケースが非常に多く報告されています。例えば、「理由もなく可笑しくて笑いが止まらなくなった」「セッション中に号泣してしまったが、不思議と悲しさは無く浄化されるようだった」といった体験談があります​。これは前述の幼児脳への退行とも関連し、理性や羞恥心のタガが外れて、純粋な喜怒哀楽が表出するためです​。特に多いのが歓喜で、ある参加者は「幸せな感覚で満たされ、笑いが止まらなくなった」と述べ​、別の人は「心の底から安堵して涙が溢れた」と語っています。また、岩波氏のセッションでは非常にポジティブな情動体験が得られることが特徴で、終始笑顔になる人も珍しくありません。そのため、多くの人が**「幸福感に包まれた」と表現し​、まさに言葉にならない恍惚感を味わうようです​。こうした感情解放はカタルシス効果**を生み、心のデトックス(解毒)となります。「長年のトラウマや抑圧が昇華された」「心のモヤモヤが晴れて、清々しい気分」といった声がそれを物語っています​。
 

● 悩み・不安からの解放: 上記の感情発散とも関連しますが、セッションを通じて悩みや不安が消えたと証言する人が多くいます。心理的問題を抱えて参加した人にとっては、この点が最重要でしょう。たとえば社交不安障害(あがり症)やトラウマに苦しんでいた参加者は、「深いトランス体験により心のブロックが破壊され、恐怖心が消えた」と述べています​。あるケースでは「ずっと心にあった行動へのブレーキが一気に外れ、追い求めていた内なるパワーが湧き出てきた」という劇的な変化が起きました​。この方は長年無力感と失敗への恐れに苦しんでいましたが、数回のセッションで「『なんでもできる!』という気持ちに目覚めた」と語っています​。また別の参加者は、「自分を縛っていた過去の負の記憶への執着が消え、抑圧された感情が昇華した」と述べています​。これはまさにセッションの狙い通り、無意識情動領域の問題が表面化して解決に向かったことを意味します​。他にも「長年の鬱々とした気分が嘘のように消えた」「トラウマ的記憶を振り返っても平然としていられるようになった」という声もあり、PTSD的症状の軽減不安症状の緩和が数多く報告されています​。全体として、岩波氏の誘導体験により悩みの根源そのものに変化が生じ、心が軽く前向きになる効果が確認できます。
 

● 自己肯定感・解放感の向上: 退行状態で童心に帰る体験は、自己肯定感を高めることにも繋がります​。前出の被験者のコメントでは「何にもとらわれない自由な発想でいられることが自己肯定感の向上に繋がった」とあります​。実際、多くの体験者が「本当の自分に戻れた」「ありのままの自分を受け入れられた」と感じています。深層意識下で自分自身と対話し対峙する(自分の内側を処理する)ことで、自己理解が進み、セルフイメージがポジティブに再構築されるようです​。さらに、一度深い脳覚醒状態を味わうと、「自分にはこんな素晴らしい体験ができる力があるのだ」という大きな自信となります​。実例として、「『これが絶対脳なんだ』と内なるパワーを確信できたとき、人生で一番の感激を味わい、自分がやっと変われたと嬉しかった」という声があります​。このように自己効力感が飛躍的に高まることも、心理面の重要な効果です。またセッション後は「生きづらさが破壊され、人生に新たな可能性がもたらされた」と感じる人も多く​、解放感希望に満ちた精神状態が得られるようです。
 

3.2 身体・生理面の体験と効果

● 深いリラクゼーションと爽快感: セッション中は深い変性意識に入るため、身体的にも極度のリラクゼーション状態となります。参加者からは「身体がフワフワ浮くような感覚」「全身の力が抜けて温かいエネルギーに包まれた」という報告があります。呼吸法と誘導により副交感神経が優位になることで、筋肉の緊張や血圧・心拍数が下がり、ヨガや瞑想以上のリラックス効果が得られるようです。セッション後には「体が軽くなり、疲労が消えている」と感じる人もいます。ある体験談では「もやもやっとした脳がすっきりクリアになり、頭脳が明晰になった。今も人生最高のモチベーションで創作に打ち込めている」とあり​、これは精神面のみならず身体のコンディションも整い活力が漲った結果と考えられます。つまり、岩波氏のセッションは極上のリラクゼーション療法としての側面も持ち合わせ、ストレス性の身体症状(肩こり・頭痛・胃痛など)の軽減効果も期待できるといえます。
 

● 生理機能へのポジティブな刺激: 脳覚醒状態では自律神経系・内分泌系にも変化が及ぶため、生理機能に様々な影響が現れます。参加者からは、「セッション後によく眠れるようになった」「慢性的な胃腸の不調が改善した」といった声もあります。これはストレスホルモンの低下幸せホルモンの増加によるものと推測されます。前述のエンドルフィン放出は鎮痛だけでなく免疫機能の向上にも繋がり、ドーパミンやセロトニンは食欲や睡眠の正常化に寄与します。また、一部の人はセッション中に体がピクピクと不随意に動いたり震えたりする現象を経験します。これはトランス誘導時に起こる一種の神経系の放電現象で、緊張やトラウマ反応が身体から抜けていく過程とも考えられます(心理療法でいうソマティック・リリースに近い現象です)。実際、岩波氏の公式FAQでも「あまりに身体が硬い人は事前に柔らかくしてきた方が効率が良い」とあり​、身体の緊張度合いがトランス体験に影響することが示唆されています。逆に言えば、セッションを重ねて身体の力を抜くコツを得れば、自律的にリラックスする能力(ボディメモリー)が向上するとも言えるでしょう。さらに、極度の変性意識では場合によって痛覚や冷暖感覚など感覚系の変容も起こります。実例として、岩波氏に催眠をかけてもらった体験者が「針で刺されても全く痛みを感じなかった」と語ったケースがあります​(※こちらは別のブログ上の証言ですが、岩波氏の技術が深い鎮痛催眠を可能にする証拠でしょう)。これら身体面の変化は一時的なものですが、繰り返し体験することで恒常性(ホメオスタシス)が調整され、慢性的な身体の不調が改善する可能性もあります。
 

● パフォーマンス向上(運動・発声など): 心と身体が統合的に活性化することで、運動機能や発声などのパフォーマンスが向上するという報告もあります。例えば、人前で声が震えてしまう「あがり症」に悩む人がセッション後に「驚くほど落ち着いてハキハキ話せるようになった」というケースがあります​。岩波氏はあがり症克服プログラムも提供しており、受講者の体験談からは「手足の震えや動悸が出なくなった」「会議で堂々と発言できた」といった効果が伝えられています​。また、スポーツ分野でも「ゾーン状態(極限の集中状態)に入りやすくなった」という声があり​、実際に身体能力が上がった、タイムが伸びたという具体的成果を報告するアスリートもいます。これらは心理的ブロックが外れたことに加え、脳覚醒状態で運動神経系の潜在力が解放された結果と考えられます。岩波氏の公式サイトでも「集中力・直感力が日常でも強まり、創造性が上がっている」と明言されています​。実際、五感や第六感が鋭敏になるともされ​、視界が明るく色彩が鮮やかに見えたり、音や空気の感じ方がクリアになったりするとのことです。これら身体感覚の変容は、脳内の情報処理が最適化され感覚入力へのフィルターが一時的に解除されるためと推測できます。結果として、反応速度や空間認知能力も向上し、創造的なパフォーマンスやスポーツの成績にも寄与しているようです。

3.3 認知・能力面の体験と効果

● 集中力・直感力・創造性の飛躍的向上: 脳覚醒状態で顕著に高まるのが認知機能の分野です。多くの受講者が「頭の回転が速くなった」「集中力が桁違いに上がった」と証言しています​。セッション中は、まさに脳がフル回転する感覚を味わうようで、「一瞬のうちに想像を絶する脳活性化状態に入れた」との驚きの声もあります​。ある芸術家の体験談では「もやもやした脳がクリアになり、日常的にも集中力・直感力が強まった。最高のモチベーションで創作に励めている」とあり​、創造性の飛躍を感じさせます。岩波氏のプログラム自体、「脳を活性化・覚醒させたい」「感性や直感を研ぎ澄ませたい」「ゾーンに入りたい」といったニーズに応えるものとして企画されており​、その狙い通り右脳的なひらめき集中の持続力が劇的に向上する人が多いようです。背景には、トランス状態で顕在意識(雑念や自己批判)が静まることで、本来の脳力が解放されることがあります​。岩波氏自身「理性や表層意識の努力では人は決して変われない。絶対的な体感だけが自分を変える」と述べています​。この「絶対的な体感」とは、論理思考を超えた直観的な悟りやひらめきの瞬間とも言え、それを得た脳はまさに覚醒した脳となります。ある参加者は、セッションで深まった瞬間に「『なんでもできる!』という気持ちに目覚め、内なる力を確かに感じた」と述べ、次回ついに内なるパワーが溢れ出したと表現しています​。この方は「これが絶対脳なのだな」と実感したそうで​、まさに脳のリミッターが外れて潜在能力が引き出された瞬間と言えます。結果として発想力や問題解決力も高まり、長年解けなかった課題に対して急に解決策が閃いたというエピソードもあります。
 

● 無意識からの洞察と“悟り”的体験: 脳覚醒トランス状態では、無意識レベルの情報が意識に上がってくる現象も起こります​。多くの人がセッション後に「様々な発見や気づきが生まれた」と語ります​。これは、脳が自己治癒・自己整理モードに入ることで潜在意識と顕在意識が融合し、直観的に真理を悟るような経験が起こるためです​。公式FAQでも「脳覚醒状態が深まると、ルーツ分析(自分の過去や原因の分析)をしようとしなくても脳の精神自浄作用と治癒作用が働き、悟り的な気づきが生まれてくる」と説明されています​。具体的には、「自分の本当の望みがはっきり理解できた」「過去の体験の意味が腑に落ちた」「人生の目的が見えた」等、自己洞察人生観の変容に繋がる深い気づきを得るケースがあるようです。中にはスピリチュアルな体験として「無の究極の世界を味わい、全てを把握し掌中に収めた感覚があった」という人もおり​、この方は「音もなく静かで、それでいて爆発している世界。一体感と恍惚感」と表現しています​。まさに禅や神秘体験で語られる“空(くう)”や“サマーディ(三昧)”に近い境地です。これほどの深度は全員が得られるわけではありませんが、比較的多くの人が「悩みの根本原因に気づき、自分で解決策が見えた」と語っています。つまり、岩波氏の誘導は単にその場で快感やリラックスを与えるだけでなく、終了後も続く持続的な内面変容を促すものなのです​。「セッションを受けて人生観が変わった」「十数年探し求めてやっと根本的に自分を変えられる方法に出会えた」といった声からも、その決定的なインパクトが窺えます​。
 

以上、心理・身体・認知の各面にわたり、岩波氏の脳覚醒セッションがもたらす効果を見てきました。総じて言えるのは、「常識を破壊するような強烈で根源的な体験」によって、参加者の多くが過去最高の自分にアップデートされるということです​。実際、公式発表では「99.6%の参加者が、自身の過去の脳内体感を劇的に超越した」とされています​。もちろん個人差はありますが、体験者の声からはほぼ例外なく「本当に受けてよかった!」「ありえないことが起きた」という驚嘆が聞かれ​、多くの人にとって人生の転機となるプログラムであることが分かります。
 

3.4 (参考)否定的な意見や留意点

効果が絶大である一方、岩波氏の手法に対する否定的な意見や注意すべき点も少数ながら存在します。主なものとしては:

  • 費用面のハードル: 公式情報によれば、岩波氏の集団セッションは1コース(10回)で税込60万円とされます​。これは決して安価ではなく、「興味はあるが高額なので躊躇する」という声も一部あります​。ただし参加者の多くは「この効果なら高額でも納得」「他の無駄な自己啓発にお金を使うよりよほど価値がある」と述べており​、費用対効果の評価は人それぞれです。
     

  • 効果の持続と個人差: 脳覚醒状態自体は一時的なトランスであり、それをどう日常生活に活かすかは本人次第という側面もあります。一部には「セッション直後は変われた気がしたが、しばらくすると元の自分に戻ってしまった」という意見もあるようです(※個人ブログ等の記述より推察)。公式FAQでも「すべての人が同じ結果を得られるわけではない」と注意書きがあり​主体的な意志を持ち続けないと効果が十分出ないとも述べられています​。したがって、受け身の姿勢ではなく自ら変わる意志を持つことが成功の鍵といえます。
     

  • 劇的手法への不安: 初めての人にとって、岩波氏の誘導体験はあまりに常識外れで**「エグい」「ヤバい」**と感じられることがあります​。実際、「最初は未知の感覚に戸惑った」「身体が勝手に動いたり笑ったりするのが怖かった」という声もあります。しかし岩波氏はそうした不安にも気を配って誘導を調整できるため​、徐々に慣れてくれば問題ないようです。むしろ「エグい体験こそがブロックを壊す大事なステップ」と説明されており​、最終的には皆その先の「極上の体験」にたどり着くとのことです​。

以上を踏まえると、岩波英知氏の脳覚醒セッションは適切な心構えと継続があれば非常に高い効果を発揮しますが、「魔法」のように他力本願で劇的変化が勝手に起きるわけではありません。参加者自身の真剣な姿勢と努力(呼吸法トレーニング等)が結果を左右すること、そして効果を定着させるにはアフターケア自己鍛錬も重要である点は留意が必要でしょう。
 

4. 類似の技法・催眠との比較

岩波氏の誘導技術は非常にユニークですが、世界にはこれと部分的に共通する特殊な催眠技術・深層意識誘導技術も存在します。岩波式との比較や参考となる代表例をいくつか紹介します。
 

■従来型の催眠療法との違い:
従来の催眠(ヒプノセラピー)は、一般に**「漸進的弛緩→誘導暗示→深化→治療暗示→覚醒」というステップを踏み、クライアントの被暗示性に大きく依存します​。深い催眠状態に至るまでに時間がかかり、かかりにくい人も一定数存在します。これに対し岩波氏の技術は、被暗示性の低い人でも瞬時に深い状態へ入れる点で大きく異なります​。岩波氏自身も若い頃に体験したように、伝統的な催眠ショーではあらかじめ暗示にかかりやすい被験者(サクラ)を用意することがあり​、全員を成功させるのは難しいものでした。しかし岩波氏のセッションは数十人規模の集団であっても全員に効果を出せる点が特筆されます​。公式サイトでも「集団でプログラムを行えること自体、潜在意識の世界では常識外」と述べ​、他所では個人対応しかできない理由は「技術レベルが高くないため」と断じています​。つまり岩波氏の誘導は、従来型催眠におけるラポール形成(信頼関係)や被暗示性**といった前提条件を超えて機能する点で、質的に異なるアプローチといえます​。
 

■Holotropic Breathwork(ホロトロピック・ブレスワーク)との比較:
1960年代に精神科医スタニスラフ・グロフが開発したホロトロピック・ブレスワークは、岩波氏の手法と呼吸法を用いる点で共通しています。ブレスワークでは急速で深い呼吸を一定時間続け、過呼吸状態を誘発して意識変容を起こします​。この手法でもトランス状態や強い感情解放(シャーマニックなカタルシス)が生じ、トラウマ治療や自己洞察に用いられています​。ブレスワークの利点の一つは、「呼吸のペースを変えるだけでトランスの深度を調節できる」ことです​。これは岩波氏の誘導強度調整と通じるところがあります。また11,000人以上のセッション統計では**「多くの参加者に有意な情緒解放効果があり、副作用は報告されなかった」とされています​。岩波氏のトランス呼吸法はブレスワークほど過激ではなく、ゆったりした腹式呼吸が基本ですが、「まず量をこなして質を掴め」「自分を追い込むつもりでやり抜け」と指南されており​、ある意味ブレスワーク同様に徹底反復で意識を変容させる点は共通しています。また「頭を空っぽにして暗示を通りやすくする」という考え方も、瞑想的呼吸法全般に通じるものです​。違いとしては、岩波氏の技術には熟練の誘導者による暗示が加わるため、ブレスワーク単独よりもはるかに強力かつ安全に深層心理へ到達できる点です。ブレスワークは時に過呼吸の副作用で手足の痙攣や激しいパニック反応を起こすこともありますが、岩波氏の誘導下ではそうした事態もコントロールされるでしょう。総じて、岩波式=呼吸法+暗示のハイブリッドであり、純粋な呼吸誘導法より効果的と言えます。ただ、安全面の配慮段階的な深度調整**といった点では、ホロトロピック・ブレスワークの知見も参考になります。特に「呼吸が深まるほど脳に“空白”が生まれ、無意識内容が浮上する」というメカニズムは共通しているため​、岩波氏の手法はブレスワークを高度に洗練・高速化したものと捉えることができます。

 


図2: ホロトロピック・ブレスワーク中の参加者(イメージ)。グロフ博士の報告によれば、急速呼吸によるセッションでは大半の参加者において感情の大きな解放が見られ、否定的な副作用はほぼ無かったという​。岩波氏のトランス呼吸法も同様に呼吸を用いた意識変容だが、これに暗示誘導を組み合わせることで一層強力かつ精妙な体験を実現している。


■深層催眠(ソマティック・ヒプノシス)との比較:
催眠分野には、通常より深い催眠状態としてエスダイル状態(Hypnotic Coma)やソマナンビュリズム(Somnambulism)と呼ばれる段階があります。ジェームズ・エスダイルは19世紀に催眠のみで100件以上の無痛手術を成功させましたが、患者は麻酔なしでも痛みを感じず意識も朦朧としたいわば“昏睡催眠”状態でした。このエスダイル状態は誘導に数時間かかると言われ、非常に深い無意識状態です。また米国の催眠家ディープナーらは、被験者が「自分は今どこにいるか分からない」などと答える超深催眠(ソマナンビュリズム)の誘導に成功した例を報告しています。岩波氏の脳覚醒トランス状態は、これら古典的な深催眠よりもさらに独特です。なぜなら、深い無意識領域へ入れつつ被験者の意識(主観体験)は極めて鮮明であるという二重性を持つためです​。「夢ではない生の実感があるのに、通常とは全く違う意識世界にいる」という感覚は、従来の催眠分類では捉えづらいものです。一方、結果として得られる現象(鎮痛や退行や潜在能力の発現など)は深催眠で報告されているものと共通しています。例えば、前述のように岩波氏のセッションで麻酔無し手術が可能だったり​、年齢退行のような幼児化現象が起きたり​する点は、深催眠の典型的現象です。また心因性障害の治癒(恐怖症や心的外傷の除去)も、古くから催眠療法の得意分野でした。岩波氏はこうした伝統的催眠の利点を受け継ぎつつ、その誘導法を極限まで高速・確実にしたと言えるでしょう。従来は数%の被暗示者しか得られなかった深催眠効果を、ほぼ100%の人に再現できる点で、岩波氏の技術は催眠界にも革命的な貢献と言えます。
 

■瞑想・マインドフルネスとの比較:
瞑想も自己の潜在意識に働きかける手段ですが、長期間の訓練が必要であり、到達できる境地も人により様々です。岩波氏のプログラムに参加する人の中には「瞑想を10年以上続けたが深い体験を得られなかった」という方も多く​、そうした人々が岩波セッションで初めて「無の世界」「ゾーン状態」を体感したと述べています​。瞑想と比較した岩波技術の強みは、他者誘導によって自我のコントロールを手放しやすいことです。独りで瞑想していると、どうしても理性が働いて雑念と闘ったり挫折したりしがちですが​、岩波氏の誘導下ではそのハードルがありません​。一方で、瞑想やマインドフルネスで目指す**「今この瞬間への気づき」「自己と向き合う姿勢」は、岩波氏のプログラムでも重要とされています​。公式FAQには「このプログラムは自分自身の内面(潜在意識・無意識・脳内)をいかに処理し構築していくかである」とあり​、結局のところ自分の内側で起きる変化を主体的に受け止める点は瞑想と同じです。ただ、岩波氏の場では集中すべき対象が「自分の内面そのもの」となり、瞑想のように呼吸やマントラに意識を置く必要がありません。この違いが、短期間で深い没入を可能にしています。さらに瞑想修行者が到達しうる「悟り」に近い体験(先述の一体感や悟性的気づき)も提供されるため​、ある意味岩波氏の誘導は“高速で結果の出る瞑想”**とも表現できるでしょう。現に参加者の中には長年の瞑想遍歴を持つ方も多く、「内的世界の追求を色々やってきたが、ドリームアートのプログラムが一番だと確信した」と述べる方もいます​。
 

まとめると、岩波英知氏の技術は既存の各手法の長所を併せ持ち、短所を克服した総合的な深層意識誘導と言えます。催眠の暗示力、ブレスワークの生理インパクト、瞑想の内省効果—それらを融合しつつ独自に進化させた結果、**「誰も到達できない領域へ一瞬で導く」**ことを可能にしたのです​。他に完全な代替は存在せず、まさに唯一無二ですが、参考として上述の手法を理解することで岩波式の位置づけがより明確になります。