2歳の頃、
毎日子育てが大変で疲れ切っていた。
人の迷惑にならないように、
人に変に思われないように、
何でそれが出来ないの?
そんなことばかり思っていた頃。
昔からの友人が家に来てくれた。
一緒にご飯を食べた。
座って食べている。
嬉しいな。
「私はこの子がどうして
他のお子さんみたいに
ちゃんと靴を履いて歩いたり、
椅子に座ったりしないのか
わからないんだよね。」
どうしても愚痴が出てしまう。
うんうん、と聞いてくれる友人。
しばらく話したあと、彼女がこんなことを
言ってくれた。
「彼はママの表情をめちゃくちゃ良く
見ているよね。
ママが、ニコニコしているときは
彼もすごく嬉しそうにしているよ。」
と言ってくれた。
確かに。
私が叱ってるとき、彼もむずかる。
私が笑ってるとき、彼の顔を見ると
嬉しそうにしてる。
あとから落ち着いて観察してみると、
そうだった。
それまで全く気が付かなかった。
この一言はずっと忘れずにいる。