『Kita』とは、Kindertagesstätte または Kindertageseinrichtungのこと。

日本でいうところの保育園・幼稚園の略で、普通は3歳から6歳まで、Kitaによっては0歳(6か月以上)から受け入れをしているところもある。

 

このKitaが、今ドイツでは大変なことになっている。預かってくれる人(つまり幼稚園・保育園の先生)の数が足りず、預かる時間を短縮したり、預かる子供たちの数を少なくしたり(ナンバリングして、何曜日は何番の子供たちが登園可能とか)、幼稚園を閉めてしまっているのだ!

 

 

知り合いにも幼稚園の先生が何人かいるが、ある日の朝、同僚が急遽何人も病気で休んでしまって、結局彼女は健康だったのだが、二人で60人近くの幼児を預かることは無理なので、その日はお休みにしたとか。

 

ドイツの幼稚園の先生たちは、日本と比べたら比較的楽そうだが(保育時間も多くは7時~14時までとかだし、自由保育-好きな遊びをさせる時間が多い)、それでも保護者からの要求がありすぎだの、給料が安いだの、ストレスが多いだの、やはりいろいろあるようで大変そうだ。(幼稚園。保育園もストをすることがあるし!)

 

ただ、やはり働いている親たちにとって、幼稚園・保育園の保育時間が急遽短縮されたり、閉鎖されてしまうことは大きな問題だ。そこで、私の住んでいる州では、今までの3・4年間のAusbildung(職業訓練)ではなく、Direkteinstieg KiTa 29 Minate(29か月で幼稚園の先生になれる!)という、週3日で理論を勉強しつつ、週に2日程度の研修(実務)をするという特別な制度も誕生した。もちろんいくつかの条件があるのだが、これにより幼稚園・保育園の先生になりたい人にとっては今までより短縮してなれるし、週2とは言え働くのでお給料がもらえるので、なり手が増えるし、幼稚園や保育園側も、働き手を確保できるのでWin-Winなはず。

 

ちなみに、ドイツの幼稚園や保育園の先生たちは、エプロンは付けていない。

下のようなエプロンをつけていったら、ドイツの子供たちも喜ぶだろうか?

 

 

 

 

 

さすがにドラえもんは知らないか?