東中野とネパール人の感性   ※東中野 | 東京の遊び方 (東京稲城で里山暮らし、時々都会)

東中野とネパール人の感性   ※東中野

去年の秋ごろでしょうか。私が住んでいるアパートにネパール人の若い夫婦が引っ越してきました。引っ越してきた当初は、夕方になるとカレーの美味しそうな香りが踊り場にただよい、お腹を空かして帰ってきたときなど、このカレーの香りに刺激され、余計に空腹感を刺激されたものです。

しかし、この魅惑的なカレーの香りも1週間、2週間と続き、更には1ヶ月、2ヶ月と毎日漂ってくるといささか嫌気がさしてくるようになり、隣の部屋の人はたまらないだろうな、と、同情さえするようになっていました。

日本人ならば、毎日違うものを食べるのが普通なのですが、世界に目を転ずると、毎日同じものを食べている国がほとんどで、あー、日本人に生まれて良かったと思ったものでした。

それが、今年の春ごろからでしょうか。そのネパール人の部屋から漂う香りに変化が出てきまして、やはりカレーの香りがする日が多いのではありますが、明らかに、和食の煮物の香りやすき焼きの匂いがする日が増えてきました。時にはイタリアンな香りもします。日本に来て食生活に変化が出てきたのでしょうか。



タラキッチン 
中野区東中野3-16-8
03-5330-5299


先日、仕事で昼時に東中野を通りかかり、最近、東中野で食事をしていないなぁ、なんて考えながら、東中野銀座を歩いておりました。もう少しで早稲田通りに抜けるちょっと手前で、面白いお店を発見しました。





一見、アパート風な建物の階段の上に、なんとも手作りな看板が出ているではありませんか。





黒いガムテで貼られたビニールの看板。学園祭じゃないんだからと、ツッコミを入れたくなるような看板。
しかし、こういうところに思わず触手が動いてしまいまうんですね。
ヘェ~、何屋さん?





ネパールの人がやっているインドカレー屋さんのよう。
東中野には、 リーフ と言う、日本人シェフがやっている美味しいインドカレー屋さんがあるのですが、タラは、ネパールの料理人が作っているインドカレーのお店のようです。

外に出ているメニューを見ていると 安い!
ランチのカレーセットが300円。
思わず値段にも釣られて、階段を登っていきました。





看板といい、店内の雰囲気といい、東中野のゆるいムードにピッタリのお店。事務用のブラインドを使っている飲食店は東中野でしか通用しません。
ネパールの感性が思わぬところで東中野の感性と一致してしまってんですかね。





ランチのセットより気になったのが MOMO なるメニューと値段のつけ方。

まずは値段なのですが、全てが 9円 しきりになっています。日本で商売するなら 8円 仕切りの方が馴染みがありますね。


MOMO とは、ネパールの蒸し餃子だそうです。家庭料理の定番なようですが





どっから見ても ショウロンポウ に見えます。
味もショウロンポウです。





違うのは、つけるソース。
ピリ辛のトマトソースでいただきます。





肉汁たっぷりで、お味は最高。
今まで、ネパール料理を意識していただいた事がなかったのですが、ネパールの食文化は面白そう。

半分はこのトマトソースでいただいて、後半分は辛し醤油でいただきたい気分。

もちろん、カレーもいただきましたよ。





焼きたてのナンは美味しいですね。カレーにはやっぱり ナン でしょ。





このカレーはどう味わっても 日本のカレーの味。
日本のカレーがインドカレーに近づいたのか、インドカレーが日本風になってきたのか。それとも、ネパールのカレーと日本のカレーが似てるのか。どっちでも美味しいからいいや。





なんとも言えない まったりした雰囲気の中で、最後はマンゴラッシーをいただいて ごちそうさん でした。
あまりにもまったりしすぎて、午後の仕事をやる気力がなくなってしまいました。




 野菜な空 は、稲城の里山で行われた いなぎ森フェス 2014 のもようをレポしています。都心の身近にある里山で、自然を満喫してきました。