薬王寺の宿坊の夕食で、
お三方と一緒の席に座りました。
涼しいお顔の女の人は、食後程よい時に、
席をたたれました。
わたしは、どうしようかなと思いましたが、
もう少し、座っていることにしました。
仙人のようなおじさんと、奈良のおじさんは、話すうちに
なにか通じ合うところがあったみたいです。
インドにも、ひと月位の違いで、今度お二人とも旅行される
予定でした。
楽しそうに会話をしているのを、聞いていたのですが、
あるとき、仙人のようなおじさんが、
自分がされている陶芸の他に、和歌やいろいろな
趣味をされていることを、多趣味というか、
どれも、うすくかじっているというか、気ままにやっていると
いう風に言われました。
すると、それまで にこやかに話を聞いていた
奈良のおじさんが、
(そんなに、いろいろやっているけど、)
あなたにとって、真髄のようなものはないのですか。
(ひとつ極めたいものはないのですか) と
少し問い詰めるような感じで聞かれたので、
仙人のおじさんも 一瞬 えっと なり、
その場の空気が変わったように感じました。
わたしは、「なんでもしてもいいですよね。」と言おうかと
思ったのですが、様子を見ることにしました。
すると、仙人のおじさんは、しばらく考えた後、
自分にとって、一番大事なものは、陶芸だと。
でも例えば和歌は、その作った陶芸に歌をかいたりするのに
つながっているし、
他の趣味も よく考えてみると、陶芸につながっていると
言われました。
それらの趣味は、陶芸につながっていて、ただ陶芸をやっている
よりも、陶芸の世界を深めたり、広げるたりするものだと
言いました。
その答えに一同、ほぅと 納得しました。
一見無駄なこと、道楽、遊びにしか見えないもの、
そんなことやって何になるんだってことが、
実は息抜きであったり、自分がやりたいことの為に
つながっていることもあるのですね![]()
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