愛猫ポールが死んで昨日7月18日で
二月になります。

気まぐれなポールでしたが、
ボクが帰宅した時、
階段の上から口をモグモグしながら
じっと見下ろしていたことが
何度かありました。
写真図　階段でお見送り？お出迎えするポール
　　　　撮影：2008年２月10日

妻が「ポールがお出迎えしてるよ」と
解釈したりもしてました。

「阪俗研便り　第159号(通号282号)」　
2018年5月24日配信の冒頭は
次の記事です。
◆田野　登です。
　いきなりの私事ですが、
　愛猫ポールが先週金曜日18日の朝、死にました。
　10歳7ヶ月の命で、
　2年10ヶ月前、繊維肉腫を発症し
　最後は食欲はあるものの
　起き上がることもできず、
　死ぬ30分前、
　「ポール、お父ちゃん仕事に行くよ」と
　言ったのに対し
　微かな声でニャンと鳴いたのが
　ボクとの最後でした。
　今は毎朝、骨壺に納まったポールに
　「舎利禮文」を挙げてます。
　最期を看取った妻や長男の
　ペットロスを案じています。

内臓が丈夫だったのか、

顔に変化はなく、

最後の最後まで
食欲が衰えませんでした。
薬を混ぜたスープを飲んでいる時、
舌がもつれ痙攣を起こして
そのまま死んでいったそうです。

今も思うことは
ポールにオムツをしてやった時のことです。
ポールはアメリカンショートヘアの
純血種でありましたので
２ヶ月後にわが家に引き取った時、
ブリーダーさんから排泄の躾がされてました。
生まれた時から猫用の便所「フンシ」で
排便してましたから、
手足が立たずに粗相をするようになったから
オムツに切り替えても
フンシまで這いずるようにして行くのです。
滅多に鳴かないポールでしたが
鳴いていたように思います。
オムツをしてから死ぬまでの間を
ボクは長く感じてましたが、
妻に尋ねると
半月か一月ぐらいとちゅうかとのことです。

今もあの頃の

包帯に加えてのオムツの取り替えの

半月か一月の期間のことが
忘れられません。

今も仕事に出かける日の朝は
大きな骨壺の前で
線香を立てて舎利禮文を3遍挙げてから
NHKのラジオ体操の歌を
妻と二人で聴いてます。
ポールと過ごした10年半より
もっともっと昔の昭和の時代に
気を振り向けるようにしてるのです。

記憶は次々と上書きされるようです。
あれから二月、ポールが死んでからの
記憶が覆い被さって
そのうち、ポールと過ごした10年半が
記憶の下積みになることでしょう。
繰り言は言わない、
後悔しないように
看病しよなと誓ったものです。
これから先のことは家族で決めます。

ポールが死んで二月になり
思い返したことを
とりとめもなく記しました。

大阪民俗学研究会代表　田野　登

愛猫ポールが死んで二月経ち思うこと