今週末2024年6月1日(土)
第11回「福っくらトーク」で
「大阪の「みおつくし」」を話題提供します。
写真図1 ポスター 制作:玉尾照雄「福っくらトーク」代表
今回は大阪市民なら知っている市章「みおつくし」を話題に話します。
写真図2 コンテンツ
1 街角の「みおつくし」探検
3 延喜式「難波津頭海中立澪標」
4 近世文献にみえる「みを」語彙
5 大阪市章制定の物議
6 「みおつくしの鐘」のメッセージ
街角探検に出る前に「みおつくし」とは何かを確認します。
写真図3 謎の「みおつくし」
いったい、この写真の大阪市章は何に付けられているのでしょうか?
今でも大阪市民の通勤・通学に、ご奉仕しています。
さっそく街角探検に出ました。
写真図4 街角探検
会場の妙寿寺近くの聖天さんの石の鳥居です。
その傍らに「みおつくし」を見つけました!
何を標示しているのでしょうか?
≪2 「ミヲツクシ」分解≫では、
「分解」といっても木で出来た航路標識を
ぶっ壊すのではありません。
得意な人は得意な「品詞分解」です。
① ミヲ+ツクシ? ②ミヲ+ツ+クシ? ③ミヲツ+クシ?
正解は②です。
≪3 延喜式「難波津頭海中立澪標」≫では、
平安時代のお達しから澪標が立ち並ぶ難波の国の情景を想像します。
≪4 近世文献にみえる「みを」語彙≫では、
堀川が巡らされた大坂市中の「船の通り」を探索します。
≪5 大阪市章制定の物議≫では、商都大阪が水都であったゆえ、
そのシンボルとして航路標識である「みをつくし」が市章となった際、
ある物議がありました。
写真図5 大阪市章制定の物議
〽詫びぬれば 今はた同じ難波潟(なる)
身を尽くしても 逢はんとぞ思ふ
男女の恋愛の歌に「身を尽くしても」と歌われる
「みをつくし」では、近代都市の市章に相応しくないと
宣われる人士がおられ、物議が醸されました。
擦った揉んだの挙句、船の行き交う都市の繁栄を期して
「澪標(みをつくし)」が市章に制定されました。
≪6 「みおつくしの鐘」のメッセージ≫では、
「愛情の鐘」が「みおつくしの鐘」となった経緯を話します。
写真図6 「みおつくしの鐘」のメッセージ
「みおつくしの鐘」の音色や如何?
写真図7 進行表
玉尾照雄「福っくらトーク」代表が中之島まで出かけて
録音なさった「みおつくしの鐘」の音色を聴くのは、
進行表での何時のタイミングがいいのでしょう?
大阪民俗学研究会代表
大阪区民カレッジ講師
大阪あそ歩公認ガイド 田野 登