さて、歴史がわかったであろうところで試合内容のほうに入っていこう。
この一戦、どちらが制するのか。
ポイントとなってくるのは"主導権の握らせ合い"だろう。


どういうことか、ここで直近の試合結果を見てみよう。

湘南はここ5試合で3勝2敗としており、それもイニエスタ率いる神戸、昨年王者川崎、常勝軍団東京に勝ち星をあげている。

京都も川崎を制していたり、水曜日には天皇杯で清水を破っていたりと悪くない結果を残している。

 
ここで注目したいのが、両チームの共通点として、勝った試合でのボール支配率は50%を切っていることだ。つまり、敵が"主導権を握っている"ときに強さを発揮するのだ。

というのも、どちらのチームも徹底した前線での守備からカウンターに繋げることを武器にしているため、ボールを支配されていることは戦略通りなのである。


では、どちらがボールを支配する展開になるのか。私が予想するには、きっと湘南が主導権を握り京都の鋭いプレッシャーをかいくぐることになるだろう。

自分たちがボールを持つ、ポゼッションサッカーでどうやって攻めるかは湘南の課題である。最前線の町野からの展開やサイドを使った攻撃、ディフェンスラインの裏のスペースを使ったプレーなどバリエーションのある攻撃を見せて欲しい。

また、得点ランキング2位のピーターウタカが京都に、3位の町野が湘南にいることも見どころの1つだ。互いのストライカーがどれほどのプレーをやれるか、特にピーターウタカは1人で状況を打開する能力に長けており、ゲームの流れを一気にひっくり返す可能性もある。そこも非常に楽しみなポイントだ。


では、明日はより具体的な試合展開の予想を立てたいと思う。お楽しみに。
《 続く 》