こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
さて、今回は前回に続いて、塾の選び方についてです。
前回も書きましたが、「塾に任せればすべて問題解決!」というのは根本的に間違っています。
あくまで、お子さんの成長の手伝いの一助になる場所くらいに考えておくべきです。
そのためには、お子さんの現状を把握し、どう改善したいのかという目的をある程度明確にして塾を選ぶべきです。
例えば、だれもが考えることでしょうが、お子さんの学力です。
基本的なことから学び直す必要があるのか、あるいは応用問題が出来ないのか、難関校向けの問題に対応できるようにしたいのか、それによって最適な塾は違います。
例えば、基本的なことから学び直す必要があるのであれば、いわゆる補習塾と呼ばれる、学校の授業の復習を重視した塾を選ぶべきです。
いきなり応用問題ばかり解こうとしても、解けずにモチベーションが下がるばかりだからです。
また、分からないところは人それぞれであることが多いので、集団の塾よりも少人数や個別指導をうたった所、あるいは家庭教師の方が良いかもしれません。
基本的なところが出来ていない子は、そもそも学習習慣がついていなかったり、勉強のやり方自体が分かっていない場合も多いのです。
ですから、家庭での勉強仕方や学校でノートの取り方などから指導してくれる塾の方がよりよいと言えます。
逆にある程度基本的なところが出来ていて、さらに応用問題にも挑戦していこうというタイプならば、進学指導に力を入れているところが良いでしょう。
また、さらに公立の上位校や私立の難関校を受験しようとするのであれば、そのような学校の試験対策を専門に行っている塾を選ぶべきです。
但し、基本的なことが出来ているかどうかの判断というのは意外と大変だったりします。
よくあるのが、「学校の定期テストではいつもそこそこの点数をとるのだけれども、実力テストや模擬テストではどうも点数が伸びない」というパターンです。
こういうタイプの子は要領が良くて、定期テストのときには重要なところを直前にチョコチョコと勉強するので、学校の定期テストではそこそこの点数をとります。
しかし、あくまで一夜漬けで、テストが終わると復習もしないので、知識の蓄積がされず、範囲が広くて不明確な模擬テストや実力テストでは太刀打ちできなくなってしまうのです。
つまり「基本的なところが出来ているが応用問題が解けない」のではなく、「基本的な知識が身についていないから、応用問題も解けない」のですから、基本的なところからしっかりと学び直す必要があるわけです。(もっとも、飲み込みの早い場合が多いので、本気でやり直せばあっという間に基本を身につけることもよくあります)
さらに、お子さんの性格面も重要になってきます。
競争心が強いお子さんであれば、自分と同レベルや上のレベルの子と競い合えるような集団の塾の方が、モチベーションが上がり、良い結果に結びつくことが多いものです。
逆にどちらかというと大人しくて内向的なお子さんの場合、集団塾では分からないところの質問も出来ずに、最悪訳も分からずただ授業時間にじっと座っているだけということになりかねません。
ですから、そう言うお子さんの場合は個別指導塾の方がより合っていると言えます。
いかがでしょうか?何となくお子さんに合った塾のイメージが出来たでしょうか?
次回は、実際に塾に行ったときに見て欲しい点を書いていきます。