こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
先日の記事
で、「睡眠時間を削って勉強することは現在では否定されている」
と言うことを書きました。
それは、睡眠が記憶を定着させるのに必要であるからです。
こちらのページ
に詳しいことが書いてありますが、
単語を覚えさせる実験を行ったところ、
睡眠を取ったグループの方が録らなかったグループに比べて
成績が良かったという実験結果があります。
この実験結果で重要なことは、テストを行う前に別の単語を
覚えさせた時により顕著に睡眠を取った場合ととらなかった場合との
違いが出たということです。
普段の生活を考えてみれば、試験の日まで同じことを学び続けたり、
それ以外のことをまったく学ばないということはあり得ません。
毎日、昨日とは何かしら違うことを学び続けています。
ですから、記憶を定着させる上で、睡眠を取るということはとても
重要なことです。
実際にどのような仕組みでこのような結果になるのかということは
まだ正確には分かっていないようです。
ただ、睡眠中も脳は活動を続けているのは確かなようです。
池谷祐二さんのこちらの対談
によると、夢を見ていると言われる
レム睡眠(眼球が激しく動いている睡眠の時間帯)だけではなく、
ノンレム睡眠(眼球がほとんど動いていない状態)の時も脳は活発に
活動をしているのだそうです。
そしてこのノンレム睡眠の時に起きている間にインプットした情報を
「消化」しているのだそうです。
これは食べ物をアミノ酸などに分解して、それらを材料に筋肉などを
作るのと同じように、インプットした情報をこれまで蓄積してきた情報と
結びつけたり、その結果新しいアイデアを作り出すような働きを
しているのです。
この脳の働きを経ることによって、勉強した知識が血肉になっていくの
だと言えます。
ですから、いくら寝る時間を減らしてインプットだけしたとしても、
きちんと定着しないので、それこそざるで水をくむような状況に
なってしまうわけです。
なので最近では効率のよい勉強をするためには、きちんと睡眠時間を
確保することが必要であると考えられているのです。
また、まだきちんと定着していない情報の場合、勉強してから寝るまでに
他の情報がインプットされるとその情報が勉強した内容に上書きされて
しまうようです。
ですから、寝る前に暗記物の勉強したらさっさと寝て、寝る前にゲームを
したり、テレビやマンガを見たりすることはやめた方が良さそうです。
睡眠の重要性をおわかりいただけたでしょうか?
是非よい睡眠をお子さんにとらせて学習効果を高めてあげてください(^^)