こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
今回も前回に引き続きテストの花道ネタです。
前回はAO入試において必要な入学志望書と小論文のうち入学志望書についてお話ししました。
今回は小論文についてです。
小論文で求められているのは
正確に設問を理解しているか
論理的に説明ができているか
の2点になります。
さらに
これまでの経験(読んだ本、人との出会いなど)をふまえて述べられているか
社会とつながっている、世の中のことを感じ取っているか
と言うことをふまえて書くとよい答案になります。
そのために今回利用するのが「ピラミッド図」と「スパイダー図」です。
まずアイデアを整理するにはピラミッド図を使います。
これは逆三角形の中を4つに分けた図です。
使い方はまず一番上のマスに与えられた題に対する考え、キーワードをできるだけ多く書き出します。
ここの数が多ければ多いほど、後々書きやすくなります。
そのためには以前紹介したイメージマップやマインドマップなどを使って連想を働かせるといろいろなキーワードが書き出しやすくなります。
それが終わったら、その下のマスで書き出したキーワードを3~4のグループに分類します。その際、これも以前のテストの花道ネタで紹介した類推する力の回の手法を用いることでグループ化のヒントが見つかると思います。
こうすることで書くことの論点を整理していきます。
グループ化したら、その下のマスでそれらの言いたい順番を整理し、自分の論点を明確にします。
グルーピングした中で、いちばん自分が言いたいことを見つけるのです。
そして、最後のマスに主張を書きます。
このようにして整理していくと、書くべき内容はすべてピラミッド図の中に含まれています。
最後に文章にまとえるために、この内容を整理するためには「スパイダー図」が役に立ちます。
スパイダー図というのは下にあるような四本足の虫のような図のことです。
この虫の胴体に当たる中心の丸に主張を書きます。
次に四本の足それぞれに
なぜ(主要する理由)
経験したこと
知っていること(事実)
反対意見
とかき、ピラミッド図で書いた内容をもとに整理していきます。
このとき、特にどこから書くという順番はありません。書きやすいところから書いて整理していきます。
あとは、この図をもとに文章にしていくのです。
このやり方は小論文に限らず、いろいろな文章を書く際に役立ちます。
大人になってからも、報告書など文章を書く機会はたくさんあります。学生時代以上に書く機会があるといえます。
このやり方を身につけておけば、会社に入ってからも役に立つのです。
また、このやり方を身につけるためには、普段、ニュースを見るときにも自分の意見を考えるようにし、その意見を持った理由も意識するようにしましょう。
実際、このことはとても重要なことだと私は思います。
テレビなどを見ていると、テレビの言っていることが、そのまま自分の意見であるような気になってしまうことがよくあるからです。
単に「わたしは○○だと思う」というのではなく、「なぜ」そう思うのか、それを考えることで、いつの間にか他人の考えを自分の考えと勘違いをしてしまうことが防ぎやすくなります。
顔の見えない「みんな」の意見が自分の意見になってしまったとき、それが大多数の意見になってしまったとき、どうなるのか。
私たちより早い時期に国の行く末に対して、意見を求められる可能性のある、今の中学生たちに、自分で考えることを身につけていってほしいと思います。