こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
今日は記憶のしくみについて書いていきたいと思います。
人の記憶はどのように蓄えられているのでしょうか?
現在の所、記憶とはニューロンの回路が変化し、その変化が固定されることだとされています。
ニューロンというのは脳を更正する神経細胞のことです。この神経が電気を発生し、その電気が伝わることが脳の活動です。
しかし、この電気信号は電線を繋げたように複数のニューロンを伝わるわけではありません。
ニューロンは電気信号を発する軸索と信号を受け取る樹状突起という部分から出来ています。
ニューロンとニューロンの間には隙間があり、軸索と樹状突起が接近している結合部分をシナプスと言います。
このシナプスの隙間はグルタミン酸などの化学物質が移動して、信号が伝わるのです。
脳が記憶するというのは、このシナプスでの信号のやりとりがスムーズに行われる様になった状態になったと言うことだと考えられています。
この信号のやりとりが数多く行われれば行われるほどこのやりやりとはスムーズに行われる様になります。
「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざがありますが、まさに繰り返し同じお経を聴くことによって、同じ信号のやりとりが何度も発生して、信号のやりとりがスムーズに行われる様になったのです。
また特別印象的な出来事が起きると、ごく短時間の間に大量の信号の伝達が発生する場合があります。
感動的な風景を眺めたり、死ぬような目にあった出来事というのは一度だけでもしっかりと記憶に残っているのはこのためです。
つまり、記憶の強さというのは
刺激の強さ×刺激の回数
で表すことが出来ます。
これまで、記憶する時には
・五感を使う
・感情を絡めて覚える
・イメージをして覚える
と言う話をしてきました。
これらは刺激を強くしてできるだけ短時間に信号のやりとりを数多くさせるための手段です。
また、繰り返し復習することも話してきました。
これは刺激の回数を増やすことに繋がります。
世の中には数多くの勉強法や記憶術が存在します。
それらはこの刺激の強さと刺激の回数をいかに効率よく増やすかと言うことについて様々に工夫されたものなのです。
これまでにも色々ご紹介してきましたが、人によって合うやり方というのは違ってきます。
是非、色々試してみてください(^^)