こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。
好きな事だと飽きずに努力を続けられるので、ついにはそのことが上手になると言うことです。
嫌なことを嫌々やったのでは、身につきにくくなります。
何事もどうせやるなら、余分なストレスなく、楽しんでやりたいものです。
「嫌だなぁ」と思うことでも、考え方ややり方を変えることでストレスを減らしたり、楽しんでやることができるようになります。
そのヒントが「あなたの子どもはなぜ勉強しないのか」という本に書いてありました。
この本には以下の四つのポイントを抑えることでストレスなく勉強できると書いてあります。
1.目標がはっきりしていること
ある映画にこんなシーンがあったそうです。
どんな拷問にも決して屈しない主人公に対して、捕虜収容所の所長はある罰を与えました。
主人公に対して、穴を掘るように命じたのです。
そして、穴の深さが主人公の身長ほどになったところで、今度はその掘った穴を元通り埋め戻させたのです。
さらに、埋め終えるとまた穴を掘ることを命じ、掘り終えると埋め戻させると言うことを繰り返させました。
ついにはこの繰り返しに耐えきれず、主人公は所長に屈してしまったのです。
人というのは明確な目標を持たないとなかなかやる気が持続しません。
ですから、明確な目標を持った方がよりストレスなく、行動を続けることができるのです。
ただ、あまりに大きな目標は、人によってはそれを達成できないのではないかという恐れの感情が強くなってしまうときもあります。
そういう場合には、目標がかなったときに、どんなに気持ちよい感情を味わえるのか、何度もイメージすることと、まずは叶えられそうなくらいの小さな目標を設定することから始めると良いでしょう。
2.強制されないこと
好きなことでも強制されると、心の余裕がなくなります。
そのことがストレスに繋がっていくのです。
また、人は自分で選んだことに関して、その選択を正しいと思おうとする傾向があります。
ですから、あくまで自分の意志で選択した(と本人が考える)行動は納得した上での行動になるので、よりストレスなく行動することができるのです。
3.結果が出て自信に繋がること
以前、学習性無力感についてお話ししたことがありますが
、努力したことが結果に結びつかないことが続くと、自分が無力だと思えるようになり、その行動をすることがムダだと感じ、苦痛になります。
実際、やっても思うように努力が出ないと言うことは良くあります。
そういう場合は、以前書いたように
、出来た部分に意識を集中するように持っていくのです。
ほんの少しの進歩であったとしても、そのことに意識を集中することで「努力したことが結果に結びついた」という感覚を味わうのです。
そうすることでストレスを感じずに勉強することが出来ます。
4.楽しむこと(頑張らないこと)
「それが出来ないから苦労するんだ」という声が聞こえてきそうです(^_^;
でも、少しづつでも、楽しもうとする工夫は出来るのではないかと思います。
ある経営コンサルタントの方からこんな話を伺ったことがあります。
その方はコンサルタント会社に就職したとき、「よし、これからお客様の売上をどんどん上げられるように頑張ろう」と張り切っていたそうです。
しかし、部署に配属されて連れて行かれたのは畑の真ん中にある小さな小屋。そこで不要な書類の処分を同僚と二人で延々とやらされることになったそうです。
その方も最初は当然、腐って、全くやる気はでなかったそうです。
しかしある時、「こんな状態でやっていても自分のためにもならない」と想い、どうやったら楽しんで仕事が出来るかと言うことを考えるようになったそうです。
処理の仕方を色々工夫したり、同僚と処分量を競争したり、あらゆる手段をつかって、その仕事を楽しもうと努力したそうです。
その結果、それまでの歴代の新人の中で一番効率よく仕事が出来るようになり、先輩に認められるようになって、その後の仕事に結びついたそうです。
実は一種の儀式のようなもので、新人の根性試しのような側面のある業務だったそうです。
シュレッダーに掛けたり、焼却処分したりという単純作業の連続。それでも、いかにそれを楽しめるかと言うことを考えることで楽しめるようになっていったのです。
勉強でも同じです。
やり方を工夫したり、勉強しながら感じた、ちょっとした楽しさを記録して、そこへ意識を集中することで楽しめるようになっていきます。
今、勉強について否定的な感情が強いと、いきなり全てを実行するのは難しいかもしれません。
しかし、できる所からでも少しずつ実行していくことで、ストレスを低減させることができるようになっていきます。
是非試してみてくださいね(^^)