こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
あなたは「目標を達成するには目標を達成したところをイメージしなさい」と言う話を聞いたことはないでしょうか?
私もこのブログで何度か同じことを書いてきました。
では、なぜ目標を達成したところをイメージすると良いのでしょうか?
それは目標を達成した時の感情を味わうためです。
人の最も根源的な行動の源泉は感情です。
自分にとって心地よい感情を味わいたい、
あるいは不快な感情を味わいたくない。
これが本当の目的だと言えます。
例えば、「お金持ちになりたい」とか「○○さんと結婚したい」とか「□□へ旅行へ行きたい」という望みがあったとします。
けれども、その望みが叶った時、自分の思ったような感情を味わえなかったら本当に幸せだと言えるのでしょうか?
お金が使い切れないほどあったとしても、それでは目標を達成した気にはならないでしょう。
お金をたくさん欲しいということの本当の望みは、その結果得られる、「これでお金が足りなくなって困ることがない」という安心感だったり、「世界中旅行して知らないところを巡って、知らない人たちと話をしたい」というワクワク感だったりするのです。
ですから、目標を達成した時にどういう感情を味わっているのか、それをしっかり感じることで、目標を達成しようとする意欲を引き出すことができるのです。
逆に言えば、その人が望む感情を得られることを相手に実感してもらえば、そちらの方向に行動を誘導することができるのです。
人が望む感情というのは、人それぞれです。
ある人は多少のリスクを冒してもワクワクする感情を味わいたいと思いますし、別の人は安全なところでのんびりとした気持ちが心地よいと感じるのです。
あなたのお子さんはどのような感情を味わいたいと思っているのでしょうか?
あなたのお子さんはどんなことをするのが好きですか?
おなじ「高校合格」というのが目標であっても、その結果得たい感情はお子さんによってそれぞれのはずです。
例えば、人とは違ったユニークなことをするのが好きなお子さんであれば「ここの高校にはユニークな人たちがたくさん集まっているよ?こんな面白い部活があったりこんな珍しい行事があったりするよ」と言うことがモチベーションに繋がるかもしれません。
あるいは、のんびりと過ごすことが好きなお子さんであれば「ここの校風はとても穏やかで、先輩と後輩の中がとてもいいらしよ?あまり上下関係もうるさくないらしいし」と言ったことがモチベーションに繋がるかもしれません。
高校に合格することでお子さんが望む感情が得られることを実感してもらえば、お子さんのモチベーションは上がります。
#ちなみに私の高校受験の時に得たい感情というのは、当時はそんな風に考えてはいませんが今にして思えば、中国語を第一外国語として勉強する高校へ入って人とは違った珍しい体験をしてワクワクしてみたいとか、都立で一番校庭が狭いと言われた高校に入って死ぬほど苦手な体育の授業の苦痛から逃れたいと言うことでした(^_^;
お子さんを励ます時、お子さんがどういう感情を味わうのが好きなのか、是非それを考えながら励ましてください(^^)