勉強が出来るようになるのにも順番が大事 | 楽しく勉強をしよう!

楽しく勉強をしよう!

成績を上げるのに一番大事なのは楽しんで勉強することです。確かに大変なこともありますが、少しでも勉強が楽しくなるように色々な情報をお伝えしていきたいと思います。

こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
 
 
何事も物事には順番というものがあります。
 
 
何かを習得する時も同じです。
 
 
NLPで言われているのが次の四段階です。
 
 
無意識の無能
 
 
自分で何が分かっていないのかも分かっていない状況です。
 
 
数学で言えば「負の数?何それ?絶対値?聞いたこともないよ」と言ったかんじでしょうか。
 
 
有意識の無能
 
 
自分で何が分からないのかが分かる状況です。分かっていることと分からないことの区別がついている状況とも言えます。
 
 
「正の数と負の数、絶対値って何が違うんだろう?今までの計算とやり方が違うところがあるって言うけど,どこが違うんだろう」といった状況だと言えます。
 
 
有意識の有能
 
 
注意するべきことを意識しながらならできるようになっている状態です。
 
 
「負の数どうしの足し算はこうで、引き算はこうで、正の数と負の数のかけ算はこうで...」といちいちルールを思い出しながら一つずつ当てはめて計算している状態と言えます。
 
 
無意識の有能
 
 
前の段階での経験をいくつも積むうちに、意識しないでできるようになっている状態です。
 
 
いちいちルールを思い出さなくても自然と計算できるようになっている状態だと言えます。
 
 
みな、このような道筋をたどって勉強が出来るようになっていきます。 
 
 
しかし、問題なのはこの道筋の進歩の具合が勉強量に必ずしも比例しているとは限らないということです。
 
 
経験曲線」という理論があります。
 
 
これは「仕事の経験を積めば積むほど生産性は上がっていくが、その上がりようは一定ではなく、ある一定の経験を積んだ時点(閾値(いきち)と言います)を境に急激に上昇する」というものです。
 
 
4段階の話で言えば、有意識の無能から有意識の有能の段階に上がるのには、できるようになったという実感があまり感じられない時期を過ごさなくてはいけないということです。
 
 
この閾値がどこにあるかは、習得しようとする物によっても、人によっても異なります。
 
 
ですから、明確には後どれだけやれば,分かるようになるよとは言えないのが正直なところです。 
 
勉強を苦手に思っている子の多くは、この段階で勉強し続けることを諦めてしまうため、できるようになるという実感を感じられず、苦手意識を持ってしまうのです。 
 
 
この閾値を乗り越えられるかどうかがその科目を得意にするか不得意にするかの境になるのです。 
 
これまでにご紹介してきた勉強法やモチベーションの上げ方などは,この閾値を越えるためのアイデアなのです。
 
 
このような状況は社会人になってからも、いくらでもやってきます。
 
 
この乗り越え方を身につけることは社会人になってからも大いに役立ちます。
 
 
学校という学びの場で、このことを身につけられるように色々試しながら練習していって欲しいと思います。