こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
いきなりですが、あなたに質問です。
1.数学は暗記科目である Yesか? Noか?
2.国語の読解に必要なのはセンスである Yesか? Noか?
どうでしょう?あなたはどちらを選びましたか?
多くの人は1.はNo、2.はYesを選んだのではないでしょうか?
しかし、こと大学入試までの試験に限っていえば、正解は逆なのです。
普通、数学は論理性を学ぶ学問だといわれています。
しかし、現実にはほとんどのテストではいくつかの問題のパターンに当てはめて、素早く答えを出せるかどうかが、合格となるかの境目になるのです。
独創的な問題の解き方というのは求められていません。
ですから、どれだけ受験に出る問題のパターンを覚えているかどうかが勝負になるわけです。
東大でさえ、文系の数学ならば1000題、問題を覚えれば合格できるといわれています。
ましてや高校入試なら、と言うことです。
基本的な問題をしっかりと身につけて、高校ごとの特徴のある問題を覚えれば良いわけです。
そのためには、1冊、問題集を完全にできるようにすることと、過去問をやる必要が出てくるのです。
ただし、忘れないで欲しいのは昨日の話 です。
「丸暗記」はダメです。意味がありません。
「なぜ、こうやって解くのか」と言うことを理解して覚える「暗記」でないとダメです。
一方、国語は読書が好きでセンスがよいと良い点が取れると考える人が多いようです。
しかし、読書好きが必ずしも国語が得意かというとそんなことはないのです。
実際、私がそうでした。
高校時代、校内の図書室の借りた本の冊数はいつも上位にいたので、読書量は決して少なくなかったと思います。
しかし、国語の点数がいいかというとそんなことはないのです。
特に小説文だとボロボロになることも多々ありました。
また、塾に勤めてからもそういう子をみてきました。
では、どうして国語の点数が読書量と結びつかないのでしょうか?
それは国語を「センス」で解いているからです。
国語の読解で求められるのはセンスではありません。
どれだけ、論理的に文章を読むことが出来るかということが求められているのです。
国語の問題の答えは全て本文中に隠されています。
その答えを論理的に文章を読んで見つけ出すのが国語の問題なのです。
ですから、「センス」の良い答えを自分で「創り出す」のはまったく求められていません。それどころか、悪影響があるとさえ言えるのです。
どちらかというと普通私たちが理系に必要だと思われるような能力が求められているのです。
#実際、科学者に名文を書く人も少なくありません。日本でいえば、文豪といわれる森鴎外は元々医者(軍医)ですし、物理学者の寺田寅彦の随筆は名文として有名です。
良く子ども達は「僕は理系だから国語は苦手で...」とか「私は文系だから数学はダメなの」などと言います。
しかし、それがどれだけ根拠のない物かは、ここまで読んでいいただけるとお分かりですよね?(笑)
あなたのお子さんがそんなことを言い出したら、このことを話してみてください(^^)