私の昭和日本名作キネマ横丁 No1
この間映画『雪の渡り鳥』をしばらくぶりに鑑賞しました。この映画を私が知ったきっかけは私が中学2年生の時でした。当時私は,股旅演歌を聴きまくっていました。そんな時三波春夫さんの歌う主題歌「雪の渡り鳥」をたまたま聴きました。良い歌だなと思って聴いていたら何やらこの曲が発表された当時映画化されたという情報を知りました。私は鑑賞方法を探しこの映画がDVD化されていることを突き止め新品を早速購入!あれからもう8年近く経っているのだと今思いました。
前口上はさておき
本編を鑑賞してみてに感想
全体的に義理と人情が濃く描写されている作品でした。この渡世人の義理人情は股旅物の時代劇には付き物ですね。主人公 鯉名の銀平 の活躍を描いた娯楽映画です。
主演は大スター・長谷川一夫 ヒロインは山本富士子
長谷川と山本 二人の扮するキャラクターの中間地点な立ち位置にいる銀平の子分を黒川弥太郎が演じていました。
ラストの大チャンバラシーンの演出が魅力的でした。その部分の演出方法 途中までは昼間の海岸でチャンバラし途中から夜の海岸に移ってチャンバラ という感じでした。
多分主人公に斬りかかる悪人の人数が数百人近くでなかなか戦い(チャンバラ)が終わらないという演出にしたかったのでしょう
全体を通してとても楽しい痛快!娯楽時代劇でした。
本作の主題歌「雪の渡り鳥」は本編中盤に流れます。
長谷川一夫扮する銀平が縞の合羽に三度笠姿で街道を歩いているシーンにこの曲の1番と2番目の歌詞が被さるMVシーン的な感じです。
この頃の時代劇映画ってよく旅姿の主人公が街道を歩いているシーンに主題歌が被さるMVシーンがある作品が多いですね。
やっぱ映画には歌があることが一番です。
〜♪合羽からげて三度笠〜♪
この「雪の渡り鳥」は今日でも三山ひろしなどの演歌歌手によって歌い継がれています。
この間 福田こうへいの明治座公演を観劇してきました。出し物は第一部は「雪の渡り鳥」のお芝居 第二部は「シアターコンサート」でした。第二部の冒頭シーンで福田さんも「雪の渡り鳥」を熱唱していました。
福田さんの歌う「雪の渡り鳥」はCD化もされていますね。
やっぱ時代劇は町人物が一番です。