英単語には多くの意味を持っているものがあります。
たいして覚えなくていい意味だったら、ほっといてもいいんですが、覚えたほうがいい意味だったらそういうわけにはいかないですよね。
そのときがちょっと困りものです
だからといって、たくさんの意味を一つ一つ覚えるというのは、なかなか気が進まないものです
なんかしんどそうな感じがしますし、そんな覚え方をしたところで、すぐに忘れちゃいそうな気もしますよね?
しかも、あんまり関連がなさそうな意味まであったりすると、その負担はよけいに増えそうです。
なので、そのような多くの意味を抱える単語については、「ことば」だけで覚えないようにするべきです。
イメージを使って右脳も巻き込んで覚えることをおすすめします
ちょっと例を使って説明することとしましょう。
contactという単語の意味を覚えたいとしましょう。
この単語にはこんな意味があります。
接触、交際、連絡、関係、縁故
これらの意味を並べてみて、そこからイメージをふくらませるわけです。
たとえば、2人の人がハイタッチしている手を思い浮かべたとしましょう。
この自分が完成したイメージと連想させてこれらの意味を全部マスターしてしまおうというわけです
ハイタッチしている手だったら、手どうしが「接触」してますよね
そして、そんなハイタッチをしている二人だったら、なんらかの「関係」「縁故」を持っているという間柄でしょうし、「交際」をしているわけだからハイタッチができるわけです。
「交際」をしているんだから、当然「連絡」だってとりあっているはずでしょう
こんなふうにイメージとしてその単語を絵として覚えていくわけです。
こうやって自分でふくらませたイメージとひもづけていけば、長文読解でその単語と出くわしたときでも安心です!
英語の長文を読むときはできるだけ速く読んで内容を理解することが重要ですから、「この単語の意味は、たしか、えーっと…」なんて悩んでるヒマなんかありません
「速く読んで内容を理解する」のを実現する一つのやり方が、自分が読んだ内容をいちいち訳すのではなく頭の中で映像として描くという方法です。
イメージとして単語を覚えているなら、その映像を描くのもだいぶやりやすいはずです(しかも、あくまで単語の意味から思い浮かべてイメージをつくったんですから、そこまでまとはずれな映像ができあがる可能性も低いです)。
さらに、このように名詞だけを完璧にしておくと、動詞などほかの品詞の意味を覚えるのも、圧倒的にラクになります
さっきのcontactの例だと、「接触」「連絡」の意味を覚えたんですから、「あ、だから『接触する』とか『連絡する』という意味もあるんだな」と覚えやすいですよね。
なので、このイメージとして覚える場合は、どれか1個の品詞(名詞か動詞が一番いいと思います)にしぼってやるといいと思います!
こんなふうにイメージをもって覚えていくには、必ずすべての意味をいったん書きだすなど、すべての意味をひととおり可視化しておくことが必要です。
(もちろん、そのうちの覚えておくべき意味だけで大丈夫ですよ)
そのうえで、「これらすべてに共通している概念ってないかな?」「これら全部の共通点になりそうな部分って何になるだろう?」と考えてイメージをふくらませるようにしましょう。
自分で勝手にイメージをつくりあげるわけですから、正解・不正解なんてものはありませんので、自分で自由にイメージさせていけばいいですよ
「そう簡単に言うけど、なんか自分でやるのはちょっと難しそう」と思った人は、語源から考えていくといいんじゃないでしょうか?
単語を分解して接頭辞とか接尾辞とかのいろいろな部品に分け、「この接頭辞はどういう意味あいなのかな?」「この接尾辞が持つ意味は?」などと調べていき、そこからイメージさせていくというわけです。
調べないとダメなんで、ちょっと手間はかかるかもしれないですが、手間をかけたぶん覚えやすくなってると思いますし、その知識があればほかの単語にも応用ができるので、案外悪くないと思います。