サイフォン 第5話彼女はいつも、カウンターの席で私の作業を眺めていた。いつもと変わらぬ、いつも通りのこと。それをただ、じっと眺めていた。其れを半年間、続けている。気にしないつもりでいたが、不図、声をかけてみた。「・・・・何か、気になることでもありますか?」