山登りは小学生のとき、理科クラブで三峰山に登ったのが標高1000m以上の山の最初でした。宝登山のふもとに生まれ育ち、冬は祖父と薪つくりで山に入ったものです。山が遊び場でもありました。
中1のとき武甲山に登り、山の良さに目覚め、武甲山は良く登りました。高1の夏休み、同級生が雲取山の手前、白岩小屋でアルバイトをすると知り、小屋に入り込み10日ほど「居候」。
山小屋の「居候生活」の始まりです。白岩小屋にいると、雲取山荘から下りて来たバイトの人に「にいちゃん、山荘で風呂沸いてるよ」といわれ、タオル一本にサンダル履きで雲取山荘へ。
そんな時期に読んだのが田部重治先生の「山と渓谷」。歩いた登山道、景色が活字になっている。親しみ倍増、何度も読み返し、その場に立っている感じすらしたものです。
山の本をあさったのも多感な高校時代。創文社の月刊誌「アルプ」もそのひとつでした。B5版の6、70ページのノートのような本。串田孫一さんが尾崎喜八さんらと1958年に創刊した。出会ったのは創刊後5年たっていました。
1冊150円は高1の小遣いでも買えたのか、SFマガジン、模型とラジオとともに愛読書でした。今の高校生なら、ゲームに費やしたのだろうな。
山や自然をテーマにした詩やエッセイ、紀行文など多彩な内容で、寄稿する人も多彩でした。わが師も写真を載せています。
アルプのエッセイなんかを真似て文を書いたのもこのころ。書いていて、行き当たりばったりの「山旅」では満足な文がかけないことを痛感しました。
ストーブに火を入れるようになったこの時期。ストーブの前に座ってアルプを読み返すのもいいかもしれません。

「アルプ」は1983年2月、300号で終刊しました。