元F1ドライバーの片山右京さんたちが富士山で遭難し、二人が亡くなった。
 ネットなどで読んだだけで、推測は避けるが、お二人の冥福を祈ります。

 冬の富士山は夏のシーズンと大違い。白魔の世界ともいえる。そして強い風、経験した方もいると思う。

 俺が初めて冬の富士山に登ったのは26歳の時。2月の文字通りの厳冬期。山岳会の上部団体県岳連主催の富士山積雪期講習会を、同じ山岳会仲間と受講した。
 佐藤小屋を拠点に、強風時の対処や複数がザイルに結ばれて登り降りなどなど。
 講師と登り、気象庁のレーダードームを目の当たりにしたときは感動した。
 しかし、足元を見ると雪は凍って「青氷」状態。カッチカチで、アイゼンを装着してるが一歩一歩慎重な足運び。降りの方が気を遣った。下方をみると垂直かと思われるほどの斜面。前日の滑落対処訓練で、ピッケルが雪に刺さらなければたちまち滑落する恐ろしさを実感した。
 
イメージ 1佐藤小屋の夜とて、ミーティングに天気図書きなどなど、いつもは酒盛りの俺たちには厳しい日々だった。写真も仲間たちと一枚ずつ撮っただけだった(唯一の写真)後方では別の班が滑落防止訓練中。
 でも、多くのことを学んだ。このころ、沢登りや雪洞訓練、赤十字の救急講習会など、様々な講習を受けており、この年まで四季を通じて山が楽しめる、のはこのおかげと思っている。
 


 中高年登山ブームといわれて久しい。しかし、山の基本すら知らない人が多いこと、多いこと。
 ある年の正月。わが居候先の山小屋に一泊したあるグループ。中年女性数人を連れたリーダーは、たった一人の男性で65歳前後。ストーブを囲んで、装備品など色々自慢話の爺さん。肝心な装備品、方位磁石と地図は持っていないという「とんでも爺さん」だった。翌朝、おばさんたちに「くれぐれもお大事に」と本気で言ってしまった。