ちょうど一年前の今日、
私は肺の手術を受けていました。

肺に穴が開く気胸、
その再発を防ぐ為の、
二度目の手術でした。

あれ以来この一年、
東京の病院に行って
フォローしてきましたが、お陰様で、
先月行った時、主治医の先生から、
『一年再発がないと、
   その後の再発率がぐっと下がり
    ほとんど無くなるので
   とても良いです』と言われました

あれから一年なんだなぁと
改めて今日思います。

術後は激痛で寝返りも出来ず、
数日経っても起き上がる事さえ
ままならず…だったので、

あの時は本当に
「もう私、仕事復帰なんか
   出来ないんじゃないか、
   それどころか、こんなんでは、
   起きてスタスタ歩いて…なんて
   出来るのかしら」と思っていました

退院後も、仕事復帰後も、
しばらくは痛いし、痺れていました。

でも、日にち薬とはよく言ったもので
日に日に少~しずつ痛みが和らぎ、
今では痺れもなくなりました。

体が段々戻るに連れて
気持ちも戻ってきて、
『あ~有難い。
   日常のささやかな事さえ、
   ああ、本当に有難い』と思えまし


ところが…



人間の性なのか、
数か月、半年…経ってくると、
段々それが当たり前になり、
気が付くと、
あーでもないこーでもないと、
小さな不平不満を口にしたりして。

術後はあれ程
音様みたいだった心境が、

また欲にまみれて感情も揺れ動き…


そんなこんなで迎えた今日、
あの二度目の手術から一年かと、
改めて感謝だなと思い直しています。

勿論、多分に、私が人間として
未熟であるからこそ、なのですが、

人というものは、
喉元過ぎれば…』で、


生きている以上、色々な事を体験し

その度に、
考え方や価値観が変わったりして

それでもまた、
様々な事に悩まされたりして
いくものなんだな

達観なんて出来ない
仕方ないのかな
それが生きているという事なのかな…

そんな風に感じている
手術から一年の今日です。