今朝見た映画『おみおくりの作法』。



久々に、
驚きをもって、胸に残る作品でした。

主人公の男性ジョン・メイは、
ロンドン市内のある地域で働く公務員

彼の仕事は、民生係。

孤独死した人の葬儀をしたり、
家族や友人を探して連絡する仕事。

映画自体は、
淡々と進行していくのですが、

ラスト10分が…

驚きをもって、

そして、胸に残ります。


無縁社会、孤独死…

数年前から日本でも
よく取り上げられていますが、
ヨーロッパも状況は同じ。


ただ…………


結果的に孤独死だったとしても、

果たしてそれは
本当に虚しい事なのか

孤独死した人の人生は、
ダメな人生となるのか

仕事や人との向き合い方、
生き方について考えさせられます。



日本では、

「孤独死」を、

いけない事のように捉えがちですが、

本当にそうでしょうか。

たまたま最期が
ひとりっきりだったとしても

それまでの人生の豊かさは
千差万別、
それぞれのストーリーがあり、

一概に、

孤独死イコール可哀想なこととは
言えない…

そんな気もします。


勿論、その為には、

周りの人を大切にし、

真摯に仕事に向き合い、

今を大事に生きる事が不可欠ですが…


因みに、『おみおくりの作法』

原題は、『Still  Life』

「静物画」という意味です。

なるほど、映像のあちこちに、
「静物画」のようなカットが
散りばめられていました。

Stillには、静かな、音がしない、
じっとした…といった意味があります

そんな主人公の日々の生活を
比喩している様な気もしました。


とにかく、
とても心に残る作品でした。

『おみおくりの作法』

名演小劇場で公開中です。

皆さま、お時間がありましたら、
是非…


今日のコーディネート