昭和時代の自転車にエアロブームといものがあった。各メーカーがそれぞれの理論で部品を開発していたが結局一時的な流行で終わってしまった。
我が家ではエアロブームにはほとんど乗ることが無く部品もほとんど使わなかった。
その頃のエピソードにシマノのジュラエースのリア・ディレイラーが有る。
行きつけのショップにツーリングとレースのクラブが有り後輩がジュラエースのaxのリア・ディレイラーを付けて喜んでいた。
取り付けて2日目であるが、止まるときにストラップが外れずに右側に立ちゴケしてしまった。ゆっくり倒れたのであるがリア・ディレイラーのパンタ部分が可動部分のところでポッキリ折れてしまい使い物にならなくなってしまった。...
シマノの製品は昔からそうなのであるがとにかく強度については筆者も未だに信用していない。ジュラエースが初めて出たときにクランクを使ってみたのであるがその頃はガンガン乗っていたのでかなりのギヤバイスで踏み切って居た。杉野のマイティーコンペインナー42Tに比べてインナーが39Tまで使えるという事で使ってみたのであるが3000kmほど乗ってみてフロントのディレイラーにチェンが振れてかする様になって来た。またまたギヤが振れてきたかな?と思って予備のギヤに交換してみたが直らない。クランクのBBにはがたは見られない・・・という事は・・まさか??そのまさかである⇒クランクのアーム自身がたわんで狂って居るわけである。この頃のジュラエースは高木鉄工所がターニーSPとして互換性のあるクランクを製造していたが、その高木鉄工所がこのジュラエースも作っていたのである。現在高木がシマノに吸収されているがリアのディレイラーに高木のな残り『ターニー』という名前が残っている。
この一件を境にどんどんシマノの部品の使用をやめていったのは言うまでもない。現在11段変速のジュラエースのチェンは耐久性が無くて3000kmで交換する様だという(これはトップロードレーサーのデータであるが・・・)
さて、この頃のエアロの名残り無いかなと倉庫を見渡したら一つだけエアロを見つけた。
日東のエアロバーである。
古い長めのステムについているが一目でエアロとわかる懐かしいデザインである。今のスローピングのフレームじゃ恥ずかしくて使えないと思うが、ダイヤモンドのスチールフレームでピラーを高く上げて乗ったらスタイルがバッチリ決まってカッコイイ。
また、機会を見てこのハンドルを使ったロードレーサーを組みたいと思う。