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創造主の秩序を越え、法身へ還った覚者
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否定によって完成された、最大の慈悲
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ブッダは、
単なる宗教の開祖ではありません。彼は──
宇宙そのものを揺さぶった革命家でした。しかし、その革命은
武器でも、暴力でも、
新しい神話を作ることでもありませんでした。ブッダの革命は、
「生まれること」と「死ぬこと」そのものへの問いでした。
私たちは長い間、
生と死を宇宙の絶対的な法則だと信じてきました。
創造され、生まれ、老い、死ぬ──
それが世界の当然の仕組みだと。しかしブッダは言いました。
そこには
もはや生もなく、
死もない。これは慰めの言葉ではありません。
宇宙の設計そのものへの挑戦でした。
ブッダは
創造主の秩序を否定しました。
しかし同時に、
その創造主の心へと還ったのです。否定によって肯定へ、
破壊によって帰依へ。彼は
否定の中の肯定であり、
革命の中の帰還であり、
破壊の中に現れた慈悲でした。
その瞬間、
宇宙はブッダを通して
自らを知ったのです。法身(ダルマカーヤ)は、
この革命によって
自らを完成させました。だから──
ブッダは法界を壊した存在ではありません。法界を、新しく開いた革命家なのです。
その革命とは、
どこかへ進むことではなく、
真理そのものへ還ることでした。 -