youth(青春) - bloodthirsty butchers | So What?

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どんなに忙しくても音楽の傍に居たいものです

CD屋でフラゲしようと思ってたのに先週から怒涛の忙しさで結局CD屋に行けず。
アマゾンで購入。聴けたのがCD発売日から10日後とかね。
こんなことなら最初からアマゾン使えば良かったわ。

多くのミュージシャンから高い評価とリスペクトを受けつつも、セールス的にはブレイクすることないまま、今年5月27日にリーダー吉村秀樹が急逝してしまった。
急逝する前に録音されたこのアルバムが彼ら4人編成bloodthirsty butchersの最後のアルバムとなった。
bloodthirsty butchersは、実質吉村秀樹という男が自身に降りてきたイメージ、音像を具現化したバンドであり彼がいないと成立はしないであろうと思うので、このアルバムがラストアルバムということになると思ってる。

吉村秀樹という男がもし歌が上手かったら、あるいは上手いボーカリストを入れてたらブッチャーズはブレイクしていたかなと考える。日本という国ではバンドでもなんでもボーカリストの歌が重視される。少々下手糞でも音がアレでもマンネリでも歌がちゃんとしてることが売れるための必要条件になってるとこがある。
記録映画で、途中加入した吉村秀樹の妻でもある田淵ひさ子が、「この人たち、売れたいという意思が1ミリもない人たちだと思ってた。(だが実際に付き合ってみるとそんなことは無かった)」と話している。映像は、音楽制作、ライブにだけ集中したいところに金の苦労を突きつけられ苛立つ吉村氏の姿をとらえている。
売れるためには、ボーカルの補充は必要だったと思うが、吉村秀樹はそれをしなかった。今のスタイルでやることがまだまだあり過ぎたんだろう。
まだまだバンドでやりたいことが多々あったはずだ。志半ばで逝ってしまった感が否めず、残念で仕方ない。だが、彼は最後まで清々しいほど生ききったんじゃないかとも思う。仲間友人たちに語られる多くの伝説がそれを物語っている。良い話悪い話含めてね。

新しいアルバムには、「youth(青春) 」という青臭いタイトルが付いた。
タイトルどおり、僕らの心の隅にひっそりと沈殿している青臭いモノが刺激される作品だ。
スピーカーからは4人が作り出す音が津波のように押し寄せる。彼らのポリシーは明確。音圧がありつつも、目の前に奥行のある空間が広がり4人の立ち位置までが明確にわかるような音像。そしてノイズ。弦楽器3本と打楽器が干渉しあうことで生まれる揺らぎのある音世界。4人が作り出す音が一つになって作り出す混沌と秩序の繰り返し。それを突き詰めてたどり着いた世界だ。彼ら4人、そしてバンドでなければ作れない音に最後まで拘った。

「いつ死ぬかわかんねえからよ」「伝説になっちゃダメなんだよ」「っていうことは、生き続けなくちゃいけないってことなのさ」(吉村秀樹)

bloodthirsty butchers / ディストーション


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