Mステでのマツコデラックスによるモーニング娘。評 | So What?

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先週のMステで、マツコデラックスがモーニング娘。というか道重さゆみを絶賛してたわけだけど、メディアで流布されるモーニング娘。ファンの芸能人のコメントとして完璧だったなあと今にして思ってメモしとこうかと。

現モーニング娘。を『Mステ』でマツコが絶賛。「凄いことしてる、この娘たち!」

おそらくずっと娘。を見てきた人なら、道重さゆみのこれまでの歩みというのを知っているんだろうと思うわけで、ともすれば「一生懸命モーニング娘。のために尽くしてきた」とか、「落ち目の時から頑張り続けた」といった浪花節的な視点で賞賛してしまうところを、そこには一切触れず、

「道重の存在がデカイわね。美しい、彼女は!」
「リーダーになり、私みたいなのが熱中できる“カッコよさ”みたいなのが加わった」
「彼女が1人、たたずんでいることによって“なかなか凄いことしてるわね、この娘たち”と思える」
とまとめた。

これまでだと道重が自画自賛してMCなりガヤ芸人なりが「それほどでもない」とツッコむのが常道だったわけだが、正面切って「美しい」「カッコイイ」と評した。
もっと言えばリーダーになってからの彼女をそう評価した。

おそらく、彼女が道重から感じているカッコよさ、美しさというのは、「ひとつの目標を設定してそこにすべてを注いで生きる人間の機能美」のようなものなのではと思う。
リーダーになってから道重さゆみは「今のモーニング娘。をより多くの人に知ってもらう」という単純明快な目標だけのために活動することを宣言し、その言葉どおりのことを行っている。

中高生たちを引率し、ライブやテレビで彼女たちの良さを引出し、時に叱咤し、(体力は無いはずなのに)中高生たちと同じだけの運動量のフォーメーションダンスをこなし、日本じゅうを回って販促の握手会などをこなし、一時期ほどではないがメディア出演をこなし、毎日ブログを更新し、さらにハロプロのリーダーという役目までも背負っている。よく過労で倒れないというレベル。実際、この前のお台場のライブでは暑さと疲労で2人倒れた。

何より彼女は、自分に歌や演技の才能が無いことを嫌と言うほどわかってて、芸能活動への執着がびっくりするほど無いw
しかしAKBというシステムに対するカウンターと言っても良い彼女のような人がよく残ったもんだなあと思う。事実は小説よりである。

もうしばらくの間は、9期10期11期メンバーは、道重さゆみが示した道をエースの鞘師を筆頭に全員で切磋琢磨しながら歩いていけばよいと思う。