悔しいがありがとうと言うしか | So What?

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どんなに忙しくても音楽の傍に居たいものです

bloodthirsty butchersの吉村秀樹氏が急性心不全で亡くなられた。

新アルバムも出来上がり発売を待ってる状況。今日仕事中にたまたま知って信じられない気持ちで帰ってきたんだが、家で公式サイトのアナウンスや各位のツイートを読み現実を受け入れるしかないことを悟った。

今はただ、新作アルバムを待ちつつ、これまでの作品を聴きながら感謝の気持ちでご冥福をお祈りするしか。
まだ46歳。創造意欲は衰えることを知らなかった。悔しい。
だが、もうありがとうと言うしか。

彼はその作曲の才だけを取り上げれば、たぶん売れようと思えば売れたミュージシャンだったんじゃないか。バンドに歌が上手くてイケメンのボーカルを入れて。

しかし、出来なかった。というかそういう要素を少しも持ち合わせない人間だった。
自分の心の中に渦巻く音像を表現することだけを考え、時に迷惑がられ後輩ミュージシャンに煙たがられ恐れられ、バンドメンバーを怒鳴り散らしつつ金のことで苦しんで酒におぼれつつも、貫き通した。
そして、一部の人にとってはとんでもなく素晴らしい作品を生んできた。

酷く不器用な生き方を笑う奴も多いかもしれんが、こんな奴がいたっていいじゃないか。

そんな人間がまた一人いなくなってしまった。

asian kung-fu generationの後藤氏が、吉村氏の人となりがよくわかる日記を書いてくれている。→ http://t.co/7UAq1WiALb

「俺はもう少しやることがある、たとえ人の為にならなくとも、もう少しやることがある。何故ならって聞くな!世の中にはクソみたいな音楽が溢れかえってるから、死ねない。」
https://twitter.com/HidekiYoshimura/status/123803020386504704

「次のアルバムはね俺の最高傑作な音像なのよ、つまり説明つかないの、早く早く人の気づく間より早く早く、情熱。まだまだアルヨハードコア!」
https://twitter.com/HidekiYoshimura/status/337925224190316544

ocean/bloodthirsty butchers