音楽ナタリーの≠ME 6人インタビュー記事 2022.11.23

 

センター 冨田菜々風がイメージチェンジ「はにかみショート」で冬のトキメキを

 

≠MEの5thシングル「はにかみショート」がリリースされた。

 

今作の表題曲「はにかみショート」が初披露されたのは、10月15日に開催された全国ツアー「≠ME全国ツアー2022『もしこれが恋ならば君しか無理なんだよ』」千葉・幕張メッセ 幕張イベントホール公演のアンコール。髪をショートカットにしたいという思いを指原莉乃プロデューサーにぶつけ続けるも、これまで実現に至っていなかったセンター冨田菜々風が、ついに結成時からのトレードマークであったロングヘアをばっさりと切り、イメージチェンジを果たした姿をお披露目してファンを驚かせた。

 

音楽ナタリーでは冨田が髪を切ってすぐのタイミングで≠MEのメンバーにインタビュー。鈴木瞳美、蟹沢萌子、櫻井もも、菅波美玲、谷崎早耶、そして冨田の6人に話を聞き、ショートカットが実現するまでの経緯、冨田のイメージチェンジに合わせて生まれたウインターソング「はにかみショート」の注目ポイントなどを語ってもらった。

念願のショートカットが実現するまで

──まず、冨田さんのショートカットがどういう経緯で実現したのか聞かせてください。以前から髪を短くしたいという思いがあったんですよね?

冨田菜々風 そうですね。≠MEが結成されたときから思ってました!

──そんなに前から(笑)。ただ、グループ全体のビジュアルの見せ方や楽曲の世界観などを考慮して、指原さんからは「まだ待って」と言われていたと。

冨田 はい!だから、髪を切ることになったと知らされたときはびっくりしすぎて、「ホントなのかな……?」と信じられなかったです。楽曲ができあがって、みんなでレコーディング前の音源を聴いたときに、「はにかみショート」というタイトルを見て、「ショートってそういうことなのかな……?」と察した感じです。別日にスタッフさんに呼ばれて、「今回なんと……髪切れます!」と伝えられました。

──ただショートカットにするのではなく、そのことを新曲のテーマに絡めてしまうのはさすが指原さんという感じですが、冨田さんが「髪を切りたい」と何年も言い続けてきた中、なぜこのタイミングだったんでしょう?

冨田 それはまだ聞いてないです! 今度聞いてみます!

 

鈴木瞳美 あははは! ホントにずっとショートにしたいって言い続けてるから、「あきらめなよ」って話してたんですけど。

 

櫻井もも ショートのウィッグを付けた写真を指原さんに送ってたよね!

 

──念願のショートカットにした心境はいかがですか?

 

冨田 人生初のショートなんですよ。産まれてきたとき以来!

 

菅波美玲 産まれたときは、ほとんど髪の毛生えてないでしょ(笑)。

 

冨田 そっか(笑)。

 

蟹沢萌子 ショートカット、すごく似合ってるよね。

MV撮影の日にサプライズ

──ほかのメンバーは冨田さんがショートカットになったことを、「はにかみショート」のミュージックビデオ撮影の日にサプライズで知らされたそうですね。

 

櫻井 その日、撮影開始に向けて準備していたら急にメンバーみんな集められたんです。すごくびっくりしました。「はにかみショート」の仮歌を聴いたときに「ついにショートになるんだ。よかったじゃーん!」と思ったものの、その後、実際に髪を切る気配がなかったんですよ。

 

菅波 MVでは菜々風がショートのウィッグを付けて撮影すると聞いていたんです。

 

蟹沢 見事にだまされました(笑)。

 

鈴木 「この曲に合わせて髪を切らないなら、いったいいつ切るんだろう。もしかして切らないままなのかな……」と不思議に思ってました。そしたら、すでにショートカットにした状態でみんなの前に現れて。

 

冨田 MV撮影より前のジャケット写真の撮影ではショートのウィッグを付けたんですよ。それでホントにショートにするのか、ショートにするならいつ切るのか、みんな疑問に思って探り始めたみたいで。早耶ちゃんと瞳美ちゃんは2人で予想してたみたいです(笑)。

 

鈴木 私はMVの中で髪を切るシーンを撮影すると予想して。

 

谷崎早耶 一方、私は「はにかみショート」をライブで初披露する前に切ると予想しました。そしたら、2人とも外しちゃいましたね。

 

冨田 2人の話を聞きながら、「違うんだよなー(笑)」と思ってました。

 

鈴木 えー! 私たちがその話をしていたときには、もう切る時期が決まってたんだ?

 

蟹沢 MVには菜々風がロングのウィッグを被っているシーンもあるんですけど、それも含めて手の込んだサプライズでした。

 

冨田 みんなに内緒でロングのウィッグを作りました(笑)。

菅波&川中子カップルから漂う本気モード

──≠ME初のウインターソングである「はにかみショート」の聴きどころについて話を聞かせてください。

櫻井 全体的に冬のムードを感じさせる音色になっているのが特徴です。曲の歌い出しや、サビで「WOW OH OH」と歌うところはチャペルの雰囲気が音に出ていて、お気に入りです。

 

蟹沢 ≠MEが前回冬にリリースした曲というと、今年2月発表の3rdシングル「チョコレートメランコリー」になるんですよ。「チョコレートメランコリー」はダークな世界観のバレンタインソングだったので、こんなにもさわやかな冬の曲は新鮮ですね。「はにかみショート」は歌詞の主人公である“僕”目線で、恋人の“君”への思いを歌った曲なんですけど、“君”のことが大好きなのがすごく伝わってくるんです。私が特に好きな歌詞は自分が歌っている「全部 全部を 忘れていないんだ 彩度も質感も そのまんまで」というパートで、思い出の中の景色のことを、彩度や質感という言葉で表現しているのがいいなと思います。

 

──今回、曲中のヒロインである“君”は、冨田さんのことを意味するわけですね。

 

菅波 はい。この曲の1番では恋人が髪を切ったことをサプライズで知るシーンが描かれているので、ファンの方は「はにかみショート」を聴くたびに菜々風がショートになった驚きや感動を思い出すと思います。

 

冨田 そう言われると、ちょっと恥ずかしくなります(笑)。

 

鈴木 MVの中では本物の雪……ではないんですけど、なんて言ったらいいんだろう。雪みたいな何かを降らせていて(笑)、今までにない冬らしい映像になっています。あと≠MEは制服の衣装が多い中、今回はコートをイメージした衣装を着ていて、もこもこした素材が冬っぽくてかわいいです。冬のかわいいノイミーちゃんをたっぷり堪能してほしいですね。ダンスは「はにかみショート」というタイトルを表したキャッチーな振りがあって、真似しやすいと思います。

 

冨田 はにかみながら、ハサミで髪を切るような仕草をする“はにかみピース”が流行ったらうれしいです。ターンをする場面も多いんですけど、ターンをしたときにショートの髪がフワッと揺れると、ドキッとするじゃないですか。大好きな人がイメチェンして現れるという曲のストーリーを振付でも表しているので、ファンの皆さんにたくさんときめいてほしいです。

 

菅波 振付の話で言うと、2番の「初めて行った 映画の帰り 初めてキスをした」というデートのシーンもかわいいので注目してほしいです。ほかのメンバーが見守っている中で、何人かがペアになって、デートをしている風の振りを披露しているんです。

 

蟹沢 2人だけの世界がステージ上に広がって、もうすごいんですよ。1組目の冨田&鈴木ペアは普通に仲良しでラブラブな感じなんですけど、そのあとの菅波&川中子奈月心ペアからはなんか本気のムードを感じるんです(笑)。

 

菅波 あはははは!

 

谷崎 なつみん(川中子)は、美玲ちゃんのことが大好きなんですよ。MVのそのシーンを撮っているとき、すごくニヤニヤしていて(笑)。「私、めっちゃニヤニヤしてるんだけど大丈夫かな?」って自分でも言ってました。

 

蟹沢 腕の組み方も披露するときによってちょっと違うので、カップル2組の振付にぜひ注目してほしいです。

 

谷崎 カップル!(笑) あと、この曲では私と美玲ちゃんがセリフパートを担当していて。ストレートに気持ちをぶつける言葉になってるのがいいんですよ。私が担当しているのは「君のために、君のために生きる」というセリフなんですけど、自分は普段、応援してくださる方のがんばれる源、生き甲斐になれたらいいなと思ってアイドルをやっているので、まさに歌詞の通り、“君”のために生きてるんです。その私自身の気持ちを込めてこのセリフをレコーディングしました。

 

菅波 私は「君じゃない思い出なんて、必要ないから」というセリフを担当しています。かなり早口で、ライブで披露するときに噛まないか心配なんですけど、最後のサビに向けてのセリフなので、しっかり思いを込めて楽曲を盛り上げたいと思っています。

銀河まで行っちゃうほどの勢い

──「はにかみショート」は4thシングル「す、好きじゃない!」から約3カ月という短いスパンでのリリースとなり、メジャーデビュー作品「超特急 ≠ME行き」のタイトルを体現するようなスピード感で活動が展開されています。今年はメジャーデビューを果たした昨年以上の濃さと慌ただしさだったのでは?

 

冨田 そうですね。去年はまさに超特急のようなスピード感だったんですけど、今年はそれ以上の勢いで。もう銀河まで行っちゃうんじゃないかってくらいです!

 

蟹沢 (笑)。≠MEの走っているレールの先に想像以上の景色が広がっていて。そういう意味では確かに銀河かもしれないね。

 

鈴木 今年は舞台(「≠ME ACT LIVE『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』」)にも挑戦させていただきましたし、何よりこんなにも早く海外に行けるなんて思ってなかったです。≠MEの活動のためにパスポートを作る日が来るなんて。

 

──アメリカ・ヒューストンのイベント「Anime Matsuri 2022」に出演するため、今年の夏に初の海外遠征をしましたね。

 

鈴木 デビュー1年目も初めてのことだらけで、いろいろなことを経験させていただいたんですけど、今年はホントにそれ以上でした。菜々風ちゃんが念願のショートカットになったのもそうですし、やりたかったことが叶ったり、新たにやりたいことを見つけたりと、メンバーみんなが成長した濃い1年でした。

 

谷崎 振り返ると、ありがたいことに休んでいる瞬間がなかったんじゃないかなと感じるくらいで。メンバーとは家族以上に一緒に過ごしていると思います。それこそヒューストンに行ったときは毎日メンバーと一緒にいて、私はホテルで美玲ちゃんと同じ部屋だったんですけど、逆にお互いに嫌いになっちゃったらどうしようと心配しました(笑)。それぞれに生活リズムとかがあるわけですし……。

 

菅波 最初に謝ったよね(笑)。

 

谷崎 そうそう! 「なんか嫌な感じになっちゃったらごめんね」って。でも、ずっと一緒にいても嫌いにはならず(笑)、むしろさらに仲よくなりました。

 

冨田 ヒューストンでは、櫻井ももちゃんが誰とでも仲よくなれるというすごい才能を発揮していたんですよ。新たな一面を見ることができて新鮮でした。

 

──誰とでもというのは、現地の人も含めて?

 

櫻井 そうなんです。アメリカでお友達ができました(笑)。すごく楽しかったです。「アメリカいいなあ!」と感動しました。

 

谷崎 世界が広がってるね。

 

──櫻井さんは言葉が通じなくても積極的にコミュニケーションを取れるタイプなんですか?

 

櫻井 もともと人見知りなタイプではないですし、イベントではみんな開放的で、コミュニケーションが取りやすかったです。ボディランゲージや表情でこちらの言いたいことを読み取ってくれました。

 

──アメリカ以外にも今後、≠MEの活動で行ってみたい国はあります?

 

櫻井 えー、いっぱいある!

 

鈴木 タイに行きたい!

 

谷崎 ダジャレになってる(笑)。

 

鈴木 私、母親がタイ出身なんですよ。タイにはアイドル文化があると思うので、≠MEの活動でぜひ行きたいです。でも、この話をすると絶対に誰かしら「タイに行きタイ!」ってわざとダジャレを言うから嫌なんです(笑)。もう、これからは禁句ね。

 

谷崎 あははは。海外のファンの方がオンラインお話し会に参加してくださることがけっこうあって。中でもアジアの方が多いので、ぜひアジアの国にライブしに行きたいですね。

 

冨田 私はすごく海がきれいなところで、砂浜の野外ステージでライブしたいです。

 

谷崎 MVを海外で撮影するのにも憧れます。夢が広がりますね。

かわいいが爆発している

──先日=LOVEの皆さんにインタビューした際、夜遅くまで自主練している≠MEの姿を見て、チーム一丸となって全国優勝を目指しているような青春感を感じてうらやましかったという話が出ていました(参照:=LOVE「Be Selfish」発売記念インタビュー)。

 

冨田 えー! 私たちとしては、イコラブさんは1人ひとりがすごく魅力的で、メンバーみんなが集まったときにより強くなるイメージを持っていて。

 

蟹沢 7月の野外合同フェス「イコノイジョイ 2022」(参照:=LOVE、≠ME、≒JOY大量の水とレアなコラボ満載の野外パーティ「36人、まるっと愛してください!」)では、イコラブさんが「チョコレートメランコリー」をカバーしてくださって。その練習風景を見させていただいたんですけど、メンバー1人ひとりの中で曲の世界観や表現を完成させていて、それが全員集まったときに最強になるという印象を受けました。ホントにカッコいいし、尊敬しているので、私たちのことをうらやましいと思っていただけているなら、すごく光栄ですし、うれしいです。

 

──≠MEに漂う青春感は、結成時から自然とあったものなんでしょうか?

 

蟹沢 どうなんだろう……でも、一生懸命まっすぐにがんばる性格のメンバーばかりだなと一緒に活動していて感じます。

 

冨田 東京ドームという目標は変わらないままずっと同じですし、結成時からそういう雰囲気だったのかもしれないです。

 

菅波 メンバーみんな向上心が強いから、自分もがんばらなきゃ置いていかれちゃうって必死になるんですよね。きっとそれは私だけじゃなく、全員が感じていることなんじゃないかな。そういう思いが今のノイミーを形作っている気がします。

 

──先ほどアメリカ遠征でさらに仲よくなったという話が出たように、向上心とともにメンバー同士の結束力も強くなっているみたいですね。

 

鈴木 もう、アメリカでの日々は半年分くらいの濃さがありましたから。みんなと一緒に生活することで、それまで知らなかったメンバーの一面を知ることができましたし、英語がわからないながらもがんばって食べ物を注文したり、現地の人とコミュニケーションを取ったりして、より絆が強くなりました。

 

蟹沢 今回のツアーでも感じたことなんですけど、メンバーのプライベートというか、素顔の部分を知っていると、ステージ上でもお互いを助け合えるし、強い結び付きを感じるんです。その感覚は結成からの3年半ですごく増したと思います。

 

──グループ内の結束力がパフォーマンスに表れているのは、客席から観ていても感じられます。さて、そろそろインタビューを締めようと思いますが、何か話しそびれたことなどはないですか?

 

鈴木 あ、あります! 私、シングルの表題曲ではいつも髪型をポニーテールにしていたんですけど、「『はにかみショート』では髪をなびかせてほしい」と振付の先生に言われたんです。そういう経緯があって今回はハーフアップにしているということを、ファンの皆さんにきちんと伝えておきたいです(笑)。

 

冨田 それ大事だね(笑)。

 

谷崎 今回は髪型や髪飾りに新しい点がいっぱいあって、新たな“かわいい”を発見できる曲とMVになっていると思います。自分で言うのもあれなんですけど(笑)、かわいいが爆発しています。冬の私たちに恋してもらえたらうれしいです。

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昔、秋元康か指原莉乃と話ている中で『曲を書きたくなるようなメンバーのエピソードが欲しいんだよね』と言うのが記憶にある。
指Pも全く同じで、大谷映美里の『瞳やなぎさ は、いいよねー、歌詞になりやすいし・・・』の一言で「Oh!Darling」の中に『1.5ミリ おおたにえみり』ついでに『頑張りましょこ たきわきしょこ』迄歌詞にした。
冨田菜々風の『髪をショートにしたい!』は、『3枚目シングルあたりかな』で裏切った時から、指Pが『こうなったら、髪をショートにする歌作るしかない』と思ってたはず。
歌詞を書くきっかけが欲しい。これ本音。