Real Sound 2022/3/11 の記事を読んで感想

 

≠ME、快進撃の秘密は“見せ方”にあり? =LOVEにも負けない指原イズム継承したバラエティ力

Real Sound 2022.03.11 06:00 文: 田辺コウキ
 

2月16日にリリースされた、アイドルグループ・≠ME(ノットイコールミー)の3rdシングル『チョコレートメランコリー』がオリコン週間シングルランキングで初登場1位を記録し、表題曲のミュージックビデオも100万回再生を突破。プロデューサーの指原莉乃の手腕もあり、しっかりと結果を残した。

 

 “ノイミー”の愛称で知られる≠MEは、2017年誕生の=LOVEの姉妹グループとして2019年より活動開始。2021年4月、ミニアルバム『超特急 ≠ME行き』でメジャーデビューすると、2021年には『君はこの夏、恋をする』『まほろばアスタリスク』の2枚のシングルをリリースしている。

指原イズムを継承? ノイミーの魅力は“見せ方”

そんな≠MEのおもしろさは何といっても、自分たちの“見せ方のうまさ”である。お披露目会見時、プロデューサーの指原は、「私は秋元康さんと違い、『自分はアイドルとして誕生しました。バリバリできます』みたいな子が好き。どちらかというとパフォーマンスや表現ができあがっている子のほうが多いかもしれない」と語っていた(※1)。その意図を踏襲してか、グループには前世持ちのメンバー(別のアイドルグループで活動経験があるメンバー)が多数在籍している。元とちおとめ25の落合希来里、元アモレカリーナ東京/元P.IDLの川中子奈月心、元ふわふわの鈴木瞳美、元ノンスウィートの櫻井もも、元Seven Colorsの冨田菜々風など、約半数がアイドル経験者だ。

 

 2020年に全3回で放送された番組『≠MEの自主練バラエティ ノイミーのイノコリ』(TBSチャンネル1)でも、“テレビ収録でより多くの撮れ高を残せるグループを目指す”というテーマのもと、結成2年目とは思えないバラエティ慣れをみせた。モノボケのコーナーでは積極的にアイテムを探り、川中子は大きな魚の人形を抱えながらボールを握って「いくら」とうまいボケを見せれば、落合は模造刀を床に置いて「あれ? 今日織田信長来ているんですか?」と爆笑をさらった。一発ギャグを課せられた際も、菅波美玲や永田詩央里は流れ星☆・ちゅうえいのギャグに挑戦。「たとえスベっても、とりあえず可愛さと笑顔で乗り切れば大丈夫!」というような恐れ知らずの雰囲気が、“見せ方”の向上につながっている。アイドル経験者が多いからこそ順応性が高いとも言え、またバラエティで活躍する指原のイズムを継いでいるのかもしれない。

 

 2022年1月には、『超特急 ≠ME行き』に収録されている楽曲「てゆーか、みるてんって何?」がTikTokでバズり、同曲を使用した動画がユーザーの間で多数投稿された。その話題を受けてか、1月26日よりグループ公式TikTokを開設。自己紹介動画、「あたいの足技、見さらせや」や「ピンチズーム」といった定番ネタのほか、本田珠由記の皿回しチャレンジなど、メンバーの豊かな個性が楽しめる投稿が好評だ。いずれも、グループのにぎやかさが伝わってくる内容で再生回数も多く、TikTokでもノイミーらしい“見せ方”が光っている。

毒っ気たっぷり「チョコレートメランコリー」の世界観

「チョコレートメランコリー」のミュージックビデオも見せ場が多い。独占的かつ執着的な愛について歌った同曲。〈死んでもヒロインでいたい〉と包丁に手を添える蟹沢萌子、〈「君とだったら…私怖くないよ」〉と胸の前で手を組み虚ろげな表情を浮かべる谷崎早耶。甘さのなかに毒を忍ばせたような不気味さは≠MEの新境地であり、あらためて“見せ方”の巧みさを感じさせる。

 

 特に、川中子が〈愛してる 一生〉と視聴側に手を向けて顔をなぞるように動かして以降、終盤の展開はとにかく不穏感が漂う。笑顔で、ハートを型どったチョコレートをケーキに飾り付ける場面も意味深だ。楽曲と映像の世界観をここまで見事に表すことができるのは、まさにここまで≠MEが培ってきた“見せ方”の賜物と言えるだろう。

 

1stシングルの表題曲「君はこの夏、恋をする」のミュージックビデオも素晴らしかった。真夏の暑さで汗ばみながら学園生活を謳歌する若者の姿を、メンバーがみずみずしく演じている。その青春模様は観る者の胸を弾ませる。恋を予感させる冒頭から、最後には息をすることも忘れるほどドキドキさせられる。いずれもとってつけたような芝居ではない。1本の短編映画を観たような満足感がある。やはり、メンバーの表現力が抜群だ。 

王道のイコラブ、変幻自在なノイミー

姉妹グループの=LOVEの持ち味は、アイドルとしての王道性である。指原も結成会見時「あえて普通(のメンバー)を選びました。AKB48は普通のアイドルがしないことをやっていて、乃木坂46は清楚系、欅坂46はアーティスト系。逆に普通のアイドルがいない。あえて王道アイドルにしました」とコンセプトを語っていた(※2)。その言葉通り=LOVEはアイドルのまっすぐさ、儚さを描きながら活動してきた。

 

 一方、≠MEは「チョコレートメランコリー」が象徴するように、言うなれば変幻自在なグループ。甘酸っぱさ満点の初オリジナル曲「≠ME」と今回の「チョコレートメランコリー」では、同じグループとは思えないほどギャップがある。それは「君はこの夏、恋をする」のミュージックビデオ然り。どんなパターンも自分たちのモノにできるのは、総じて演じること=見せ方のうまさへと結びつくと言えるのではないだろうか。

「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」という意味が込められた、そのグループ名。メンバーそれぞれ新しい出来事に挑戦してほしいという指原の願いだけではなく、時には自分らしく、また時には自分らしくないことも魅力的に見せてもらいたいということではないだろうか。これからも一筋縄ではいかない活動が期待される、≠ME。より一層、その見せ方に磨きをかけて活躍の幅を広げていくはずだ。

 

※1:https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2019/02/25/108273/
※2:https://www.nikkansports.com/entertainment/akb48/news/1883338.html

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感想

相変わらず Real Sound の記事にはいつも感服する。考察もシッカリ出来ていて、しかも愛に溢れている。

 

イコラブが三枚目シングル『手遅れcaution』 で変化球を投げたように、ノイミーも三枚目シングル『チョコレートメランコリー』 で思いっきりの変化球投げてきた。しかも、指Pのプロデュース力の飛躍的向上と本来のイコラブ、ノイミーの性格性の違いがよりはっきりしてきた。

 

かつての指Pの発言『イコラブはプロフェッショナル、ノイミーはエモーショナル』 の発言通り、両グループの立場を端的にに表している。

三枚目シングルのカップリング曲含め、兼ねがね、指Pの曲作りは、コンサートのセット・リストとして十分機能するように作っているのではないか?・・・と思ってきたが、≠ME 3rd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT の≠MEの楽曲だけで完成させた神セットリストが、その答えを証明してくれた。

 

イコラブ2期生のオーディションを拒否して、イコラブの姉妹グループとして無理やりスタート。なかなかデビュー出来ない、もどかしさを乗り切り、結果を出した指Pの判断、交渉力、そして、それについて来たノイミー・メンバー達を一番に誉めてあげたい。

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