杉山・アセビの丘 兵庫県宍粟市一宮町・朝来市 | 天然鉱石専門店 ミネラルショップ たんくらのブログ

杉山・アセビの丘 兵庫県宍粟市一宮町・朝来市

やまのぼり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉山.段ヶ峰の山頂より.右側の高みがアセビの丘.左側が杉山.

 

 

 

杉山・アセビの丘

兵庫県宍粟市一宮町・朝来市朝来町

 

 

 梅雨に入るまえに五月の晴天の延長のような日が巡って来ました.滝めぐりは雨天でもできるので,やまのぼりに行ってきました.

 

 ここ数年で段ヶ峰を中心とする山をぼちぼち登ってきました.ここを登れば1000m級の山は平石山と高星山だけとなりました.

 

 国道372号で加西市まで行って,市街を通り抜け市川沿いにでました.ここから北上し円山川沿いの新井まできたところで,お昼になっていました.

 

 そこから,笠杉峠方面にとって笠杉トンネルを一宮側に抜けたところから林道に入りました.生野峠近くを走行していたときは山が湿気でかすんでいましたが,峠付近まで来ると,湿気が無くなって快適な道になりました.

 

 山へは「どうどう橋登山口」から入りました.

 

登山口付近.

 

林道から少し登るとこの標識が.トラロープ沿いの道に沿って上りました.

 

 道は谷筋に付いていて,風が通らず蒸し暑い.雨上がりなため足元がクロボクでズルズルしていた.

 

岩塊流を見るためのテラスも寄ってみました.岩塊流がどうこうでは無く,若い緑がきれいでした.

 

現地案内板.杉山方面に取りました.

 

歩道の分岐.どちらを採ろうか迷いましたが,左手を採りました.

 

庭石のように植林の中に配置されたかのようになっていました.

 

上の方が明るくなってきました.九十九折れの道を歩いていたら,脹脛がチクチクしだした.ズボンをめくると,左足の脛に1匹と右足の脹脛に1匹,ヤマビルにやられていました.

 

 ひとまず急ぎ足で尾根まで上がりました.

 

尾根はすぐそこのようでした.

 

1083m地点.尾根まで登ると,今まで暗くジメジメした感が一掃しました.そばにあった露岩に腰かけて,ヤマビルの処置をしました.持っていたライターの火で少しあぶると,左足のヤマビルはすぐ落ちました.右足は表面の体毛が焦げるくらいまで炙ると何とか落ちました.

 幸い足に吸い付いていたヤマビルは2匹だけでした.尾根筋にはいないらしく,ここからは痒みを我慢しながらの山行となりました.

 

しばらく気持ちのいい尾根が続きました.

 

 足元にアセビの盆栽のような個体がたくさん出てくるようになると,「山上庭園」に着きました.

 

 

山上庭園.手入れされた庭のよう.径が様々なところにできていてルートを採り辛かった.ちょうどいい木陰があって風も通るので,ここで休憩しました.

 

 このさき,背の高い木は少なくなって,盆栽のようなアセビの個体が,繁茂して半分ヤブのようになった尾根になりました.

アセビの群生の中の登路.

 

このさきで一旦,鞍部に下って登り返しになりました.

 

ふたたびアセビの群生の中の登路となりました.

 

アセビの群生を抜けると展望が開け,アセビの丘に着きました.

アセビの丘.標高は1089mとのこと.東は遠く千ヶ峰から粟鹿山までの山並が望めました.西は日名倉山から後山・三室山・ハサリ山の連山に,少し北に目をやると,氷ノ山から鉢伏山の稜線が見えていました.ここは単なる通過点のようですが,地形図を見ると杉山以北の尾根筋で一番高いらしい.今回はそういう理由で1座扱いにしました.

 

(以下,展望画像)

笠杉山方面.

 

三室山方面.

 

 南面はクジラの背中のような段ヶ峰が寝そべっていて,段ヶ峰の稜線しか展望はありませんでした.

 

 ここから当初目的にしていた杉山へ目指しました.アセビの丘からは傾斜の緩い下りとなりました.僅かに下ると段ヶ峰方面との分岐になりました.

分岐.ここを杉山方面にとりました.分岐は鞍部にあって,そこから少し登り返し気味の道となりました.

 

分岐からしばらく視野の暗い雑木の中の道で,分岐から1~2分で視野が明るくなりました.ここを登ると山頂でした.

 

杉山.標高は1088mという.アセビの丘よりも若干展望はよかったが,日陰が無くジリジリ暑かった.

 

 

(以下,展望画像です)

後山方面.左端奥に日名倉山の坊主頭が見えている.中央は植松山の稜線.右奥の高い山が後山.

 

三室山方面.手前左側が一山.手前右側が阿舎利山.阿舎利山の背後の高い山が三室山.

 

氷ノ山方面.向かって左側の平たい山が三の丸.中央右手の高い山が氷ノ山.

 

鉢伏山方面.中央やや右手にお椀を伏せたような山容の山が鉢伏山.そのやや左に青ヶ丸の稜線が覗いている.

 

 ここから下りに入りました.往路を戻って再びヤマビルにやられるなら,距離は長くてもやられそうにない,近くの大谷登山口に下ることにしました.大谷登山口は昨年に段ヶ峰に行ったときの起点にしていました.

 山頂から少し下ると段ヶ峰との分岐になりました.ここを段ヶ峰方面に取って道なりに下っていきました.足元がクロボクの中の下りなので,先人の転倒した跡が随所に残っていました.なるべく異なる斜面を選んで下っていきました.

 

 鞍部まで来ると,林道方面の道標が出て,大谷方面に取りました.分岐からすぐに林道に出て道なりにだらだら下ると,大谷登山口にでました.

大谷登山口.

 

 ここから基幹林道を駐車地まで歩きました.

 これで今回の山行を終了としました.

 

 

 

 

 

 

 

以下はアセビの丘―杉山周辺の概念図です.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため,縮尺は無視しています.参考程度に.

オレンジ色の破線が今回のコースです.

 

<コースタイム>

駐車地――どうどう橋登山口――岩塊流案内板――1083m地点――

     5分            5分          25分       6分

山上庭園――アセビの丘――段ヶ峰分岐――杉山山頂

       6分       6分        4分

 

下山

杉山山頂――大谷登山口――駐車地

      23分        23分

 

登り 57分

下り 46分

計 1時間43分.