デュルレ鉱(Djurleite) 岡山県津山市久米川南 久米鉱山 | 天然鉱石専門店 ミネラルショップ たんくらのブログ

デュルレ鉱(Djurleite) 岡山県津山市久米川南 久米鉱山

銅鉱物

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュルレ鉱(Djurleite)

岡山県津山市久米川南 久米鉱山

 

 数年前に岡山へ行ったときに,参考程度に訪問した久米鉱山.津山市街を横断する中国道を西進し,盆地の西の端くらいまで来たところ,先に坪井鉱山に寄ってから,久米鉱山に向かいました.

 先に寄った坪井鉱山は小学校の裏手を登っていくと古そうな堰堤の横に一軒の民家があって道はそこで終わっていました.手前にあった数軒の民家に人気が無く,小学校の少し先の民家で聞き込みをしたところ,堰堤の手前のところのゴミ捨て場のところに銅鉱石を野積みしていたことを伺いました.その付近を表面を見ていると確かに鉄さびの吹いた石がいくつか,サンプル程度にサンプリングしました.内部は結晶片岩のような感じの千枚岩で,黄銅鉱と磁硫鉄鉱が石英脈中に鉱染していました.

 一つ鉱山を見つけたので,前出の聞き込みをした方に伺った,久米鉱山にも行ってみることにしました.当時は広域合併する前で,久米町久米川南という地名でした.その時にサンプリングした小石です.

 

当初は「輝銅鉱」のラベルを付けていたのですが,ラベルを書き換えるときに,表面を軽く酸で洗ったところ,ほかの部分に斑銅鉱が付いていました.斑銅鉱を伴っている輝銅鉱はデュルレ鉱が多いと伺っていたので,端を欠かして分析ました.結果はデュルレ鉱にほかの輝銅鉱類が混じっていました.

画像中央の斜めに走る線のところで割れました.割れた部分にも画像に映っている鋼灰色金属光沢の鉱物が付いていてため,これを小ハンマーで砕いて試料を作りました.

     

拡大したところこんな感じです.輝銅鉱よりも青色味が少なく,ギラギラした感がありました.