どうも、単騎待ちの鬼@シンペーです。


麻雀を覚えたてのころはアガリ役が作れずにアガることができなかったり、たまたま運良くツモやロンをしても点数が少なかったりします。


それは、アガリ役を知らずに"何となく"で牌を揃えたり捨てたりしてしまっているからです。


麻雀の基本はアガリ役を狙いながら牌を切っていくこと。


つまり、「最適なアガリ役の選択」と「効率のよい牌の切り方」を知っておく必要があります。


そこで今回は「最も簡単に作れるアガリ役」についてお話しします。


アガリ役を知っておけば、どんなに不利な手牌でも「鳴き」(ロン、チーなど)を使って最短でテンパイすることができます。


有利な手牌ならより高い得点を狙いにいくことができますし、逆転を防ぐために早めのアガリを狙うこともできます。


スタートの段階で「何の役を狙うのか?」を決められるので、より高いアガリ役を効率よく作りあげることができるのです。


アガリ役を知っておけば「待ち」の牌が出てくるので自分の番が回ってくる度にドキドキできて麻雀の楽しさが2倍3倍と膨れ上がります。


しかし、アガリ役が全く分からないまま組み合わせの雰囲気だけで勝負をすると「鳴き」も使えませんし、高い得点を狙うこともできません。


アガリ役の形が想定できていないので待ち牌も定まらず、手が進まないままズルズルと流局(引き分け)してしまいます。


せっかくのチャンス牌も「無駄な牌」と誤った判断をしてあっさり捨ててしまうかもしれません。


もっとも簡単なアガリ役を覚えることで勝てる確率がぐっと高くなるので、まずは簡単なアガリ役を覚えましょう。


最初に覚えるべき最も簡単なアガリ役は、



「リーチ」「役牌」「平和」「断ヤオ」です。


一つずつ解説していきます。


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【リーチ】とは、
あと一歩でアガれることを宣言することでできるアガリ役です。


「リーチ」は麻雀のアガリ役の中では最も簡単で、スタンダードなアガリ役です。


条件は、


①麻雀のアガリ役の基本型である「3・3・3・3・2」が揃っていること。
②一度も鳴き(ポン、チーなど)をしていないこと。
③「リーチ」とテンパイ状態であることを宣言すること。


となります。


一番作りやすいので、初心者のうちは「リーチ」を基本にアガリ役を作りましょう。


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【役牌(やくはい)】とは、
特殊牌を刻子(同一牌が3つ揃った状態)にするアガリ役です。


条件は


①麻雀のアガリ役の基本型である「3・3・3・3・2」が揃っていること。
②白・撥・中のいずれか、または、自風牌または場風牌を刻子で揃えること。





自風牌とは、自分の持ち場(自風)に与えられたチャンス牌です。


局がはじまった時に、プレイヤーはそれぞれ「東家(おや)」「南家(ナンチャ)」「西家(ナンチャ)」「北家(ペーチャ)」を宣言されます。


その与えられた持ち場(自風)とリンクしている字牌が自風牌となります。


例えば、あなたは「西家(シャーチャ)」だとしたら「西」が自風牌となります。


場風牌とは、自風牌とは違い、その局(場風)に与えられたチャンス牌です。


局がはじまった時に、「東一局」や「南一局」などを宣言されます。


宣言された場風とリンクしている字牌が場風牌となります。


例えば、南三局だとしたら「南」が場風牌となります。


「役牌」を成立させるには、


白、撥、中、自風牌、場風牌のいずれかを刻子状態にすることが条件になります。


「3・3・3・3・2」のうち一つでも【役牌】が含まれていればアガリ役として成立するので、「リーチ」の次に作りやすいアガリ役と言えます。


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【断ヤオ(たんやお)】とは、
「一・九・字牌」以外でアガリ役を作ることです。


条件は、


①麻雀のアガリ役の基本型である「3・3・3・3・2」が揃っていること。
②すべての牌に「一・九・字牌」が含まれていないこと。





麻雀のアガリ役をつくる練習としては一番おすすめの初心者向けの役です。


条件は簡単で、「一・九・字牌」が含まれていなければ成立します。


「一・九・字牌」を切っていけば知らずうちに成立することもあるので、最初は何も考えずに狙っていくのもアリです。


ちなみに「一・九・字牌」のことを麻雀用語で「ヤオ九牌(ヤオチューハイ)」というので頭の片隅に入れておいて下さい。


※推奨しているアプリ「MJ麻雀」では鳴きありの断ヤオも認められます。


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【平和(ピンフ)】とは、
雀頭以外はすべて順子でアガリ役をつくることです。


条件は、


①麻雀のアガリ役の基本型である「3・3・3・3・2」が揃っていること。
②雀頭以外はすべて「順子」で作られていること。
③雀頭が役牌ではないこと。
③テンパイ時は両面待ちであること。





「平和」は「リーチ」「役牌」「断ヤオ」と比べて少しだけ難しくなります。


「役牌」が絡むと成立しないので、先に「役牌」の意味を理解しておいて下さい。


まず「平和」の第一条件として雀頭以外はすべて順子でなければいけません。


順子とは前回の「アガリ役の基本型」で説明したように、同じ種類の数牌を順番に3つ並べた状態のことを言います。


そして、雀頭は役牌以外で揃えなければなりません。


「撥・白・中」ではダメですし、「自風牌」「場風牌」でもいけません。


雀頭以外はすべて順子であること。
雀頭は「役牌」以外であることが前提となります。


また、少しややこしくなりますがテンパイ時には両面待ち以上である必要があります。


両面待ちとは、アガリ役まであと一手の状況(テンパイ)の時に2種類の牌でアガリを待つことを言います。


例えば、「3・3・3・3・2」の基本型まであと一手で完成するとして、平和の条件である順子を揃えていたとしても「一ピン待ちのみ」であったり、「北待ちのみ」だったりすると平和とは見なされないわけです。


平和を成立させるためには、テンパイ時に「二リャン‐五リャン待ち」や「六ピン‐九ピン待ち」など2種類以上の牌でテンパイすることが条件となります。


以上をまとめると、


①麻雀のアガリ役の基本型である「3・3・3・3・2」が揃っていること。
②雀頭以外はすべて「順子」で作られていること。
③雀頭が役牌ではないこと。
③テンパイ時は両面待ちであること。


となります。


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今回お話ししたようなアガリ役は実際に牌を並べてみたり、写真や動画で見たり、実戦してみなければ中々、覚えにくいかもしれません。


しかし、一回覚えてしまえば簡単に作れますし、配牌されたときに何を作れるのか、どういった手順で作るのが最適か、そういったことを考えながら進めることこそ麻雀の醍醐味とも言えます。


今回説明した4つのアガリ役は、アガリ役の中でも最も基本的なもので一番作りやすく一番使いやすいものです。


麻雀のアガリ役は50以上ありますが、その中のほとんどは揃う確率はとても低く、80%は基本のアガリ役「リーチ」「役牌」「平和」「断ヤオ」で占められています。


つまり、この4つを覚えるだけで麻雀の80%を理解したことになるのです。


プロの麻雀プレイヤーなどは「四暗刻」「大三元」「国士無双」など一発が派手で高得点のアガリ役ばかり作っているようなイメージがありますが、決してそうではなく、その何倍も基本の「リーチ」「役牌」「平和」「断ヤオ」を作っているので、まずはこの基本から覚えるようにしましょう。


【今日の宿題】


次のうち「役牌」「平和」「断ヤオ」を正しく選んでください。

(1)

(2)

(3)


今日の記事をしっかりと復習すれば簡単に答えがわかります。


また、麻雀アプリを使って「リーチ」「役牌」「平和」「断ヤオ」を作ってみましょう。


当ブログでは「MJ麻雀」というアプリを推奨しています。「MJ麻雀」ならCPU対戦でゆっくり練習できますし、アガリ役も表示してくれるのでおすすめです。


麻雀のアガリ役は作ってみなければ、覚えることはできません。


逆に作れ作るほど覚えてきて、自分が好きなアガリ役であったり、相性の良いアガリ役ができてくるのでスグに覚えることができます。


頭を使ってアガリ役を揃えたときの楽しさは格別です。


アガリ役を覚えて、自分で作って、勝負に勝って楽しさを覚えれば、十分に他のプレイヤーと渡り合っていけますし、一人前のプレイヤーとなることができます。


今日の宿題をしっかり終えて、また一歩、一流雀士へと成長していきましょう。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


単騎待ちの鬼@シンペー