単氣堂 -2ページ目

手帳考

手帳


帳が欲しくなって物色してみて、あらためて
手帳が時季ものだということに気付いた。
間もなく夏も盛ろうかというこの季節に手帳を探すなんてのは、

今更八百屋で筍を探すようなもので
市井の文房具屋では禄な手帳は見つかりません。
筍はやはり春にこそ豊富で、いきおい店頭での選び甲斐もあると
いうものですよ。


度一年前にふとCLIEを購入して以来、ずっと電子手帳を
使っていたんだけど、やっぱり駄目で使わなくなった。
以前のPalmもそう。Palmは2台使ったけど、次第に使わなく
なるんだ。なぜだかやっぱり、さみしいけれど。
で、紙の手帳を物色することになった。

ちょっと人生の方向性も変わりそうな案配で

好い機会かなということで。


CLIE以前は、超整理手帳というものを使っていた。

2年ほど、いやもっとか。使いやすかったので、やっぱり、

これに戻ろうかと思ってびっくりした。

どこにも今年のリフィル(用紙)が売ってない。
オークションを覗くと季節はずれのスイカみたいで、

定価を遙かに超える高値がついている。

うーん。どうしたものか。

10月になれば、来年のリフィルが出るからなあ。


いうことで、先日銀座の伊東屋に出向いてみた。
噂に聞いてはいたけど、いや高級文具のメッカですな。
久しぶりにエレベータガールを見ましたよ。
「ご利用回数をお申し付け下さい」なんて言われて
申しつけてみたりして。

おゝ流石銀座だ、なんて。


になっていたのは、モレスキンという手帳。
字面だけみると、妖しい避妊具みたいだけど、

海外の文豪も使っていたという歴史ある手帳なんだ。

アメリなんかも使ってる。

モレスキン


外と長文になったので、以下次回。






CL50にカバンを付けてみた。


CL50


10年くらい前に買った軍用の革製小バッグで
使い勝手は良くないけれども、形が良いので保存していた。

以前乗っていたSRに付けようかと思ったこともあったけど

車格の大きさの割にはカバンが小さく、バランスが悪いなと断念していた。
ベンリィなら丁度いい。
U字ロックを格納する場所がなかったので
便利に使わせて頂きます。


いがけず、キタコ製の75ccボアアップキット(中古)が
只で手に入ることになった。あわせてキャブもこれまた只で。
でも22パイとちょっと迫力ありすぎの予感が。
マフラーは形状が素晴らしいので、排気側はいじりたく
ないんだけども。


Mule Variations

らいもののCL50にさっそく乗ってみた感想。

・・・ラバみてぇ。


頑固者

ずは外観。
正面から見ると、アップ目のハンドルがラバの耳みたいで
とても愛くるしい。サイドのマフラーも段だら模様がちょう素敵。
細身のタンクもSRの初期型みたいでスタイリッシュ。
いーね。


、乗ってみると、遅いんだこれが。びっくりするくらい。
坂登らないし。公道を走るときはフルスロットルですよ。常に。
で、30㌔位で3速までを使い果たして、それ以上の加速は、
一番上の4速でぐーっと引っ張る。
これギア比がオカシイんじゃないか、って思ったんだけど
原チャリの最高速は30㌔なんだから、これでいいのか。

貰い受けたときに「外観とかカスタムしそうだ」と漏らしたら
送り主は「まーまずボアアップだろうね」と言った。
その通りになるとおもう。


もラバのようにもくもくと働くその姿は実によい。
ラバは英語でMule。これには頑固者という意味もある。
頑なにトコトコと走り続ける単気筒エンジン。
いいではないですか。


ットとかグローブとかU字ロックとか買い直そうか。
カスタムもちょこちょこ進めようか、などと付属品に思いが至る
というのは、私にとって、モノゴトが嗜好に合致った証左なんだ。

ものもらい

のを貰った。
いや、地方の名産品とかお菓子とか、
そういったお土産然としたものじゃなくて
え、っというくらいの大物。


れ。


CL50

0ccのオートバイ。
ホンダのCL50というやつで
ベンリィという身も蓋もない名称が付いている。
前から欲しかったんだ。

1,300㌔しか走ってなくて、中古と言うには
程度が良すぎる。これが、只ですよ。0円。


うということは、お金のやり取りがないという
ことで、ものの動きは、譲る人から譲られる人への
一方通行だけ。
煎餅とかハンバーガー屋のスマイルとか、単価の安い
ものなら一方通行でもいいけど、それなりに値が張るものとなると
「やったりとったり」がないと、何というか、気持ちの落ち着け
どころに困る。

すごく気持ちが不安定にになります。
直接ズボンみたいな感じ。


っとも、正確には一方通行というわけじゃなくて
動かなくなったSR500を只であげた代わりに貰ったので
広い意味では、交換ということになるのかもしれない。
きっと先方も、一方通行のやりとりに不安を抱いて、
お返しを考えたんだろうな。

ただ、そんな約束なかったし、急に持ってこられたしで
とてもびっくりしたんだ。


、早速試乗してみた。
感想はまた。


付属するもの

属品っていいな。


メラも、その前に趣味としていたバイクもそうだけど
付属品に惹かれることが多い。
今惹かれている付属品はこれ。


レンズフード


リンパスのハーフサイズカメラ「PEN」のレンズフード。
ハーフサイズってのは、その名の通り、普通のフィルムの
半分のサイズで写真が撮れる。従って、36枚撮りフィルムなら
倍の72枚の写真ができあがる。
経済的に優れている一方で、撮りきるまでには忍耐が必要だ。


のカメラ本体には、「まーそんなカメラもありだよな」的な
惹かれ方なのだが、このレンズフードはいけません。

こんなに小さいものなのに、シッカリ金属製ですよ。

今なら何も考えずプラスチックで作るところなのに、昔の人は

ヤッパリ偉い。小型で無骨で、町工場で作ってそうな感じが

するのに、精密感があったりして。有り体に言えば、欲しい。
このフードのためにカメラを買おうかなとすら思ってしまう。


のほかにも、距離計とか、オートワインダーとか、外付け
ファインダーとか、シャッターボッチとか、カメラの付属品の
セカイは奥が深い。


体以外の付属品にどれだけ惹かれるか、というのが、モノゴトが
趣味として成立する大きな要因となっているんだ。
私のバアイ。



ネズミ騒動

ネズミたち

ウスの調子が悪い。


ングルクリックしてるのにダブルクリックになる。
これは、チャタリング、というんだそうだ。
縮めて「チャタる」。
経験しないと判らないだろうけど、もの凄く不便で
とてもイライラする。
ウィンドウを移動しようとすると、ぴゅっと最大化したりするんだ。

ウガーッとなるぜ。


いうことで、新しいマウスを探してみた。


ウスはずーっとマイクロソフト派で、今回チャタった
マウスも「インテリマウス エクスプローラ 3.0 」という
もの。評判が良くって最近復刻されたくらいだ。


も、同じものばかりじゃつまらない。たまには他社のものを
買うかな、とエレコム社の「PRUMIE 」というちょっと小さめの
ものを手に入れてみた。


ウスに求める条件は、「5ボタン」であること。
通常の左右ボタンに加えて、ホイールボタン、そして
親指が届く範囲に二つボタンが欲しい。
これは、WEBブラウズのときに、「進む」「戻る」ボタン
として使っているからだ。
さて、ELECOMはどうか。




論からいうと、まるで駄目だった。

クリックがネットリと重たい。店頭でさんざ触ってみて、その時は
シッカリめのこの感触が頼もしげだったけれども
実際に使ってみるとまるでだめ。
もっさりしてしまって、PCの動作が遅くなったと錯覚すらするほどだ。
ボタンのカスタマイズも今ひとつで、望むとーりにはならない。


ャタる」マイクロソフトのマウスの方がまだマシと、すぐに
引っぺがしてしまった。マウスが思う様にいかないと、かくも苛つく
ものなのか。


いうことで、次のマウスを物色中。


贋ネズミ


ういえば、有名な「Happy Hacking Keyboard 」のプロフェッショナル2
という物を試し打ちしてみた。いやはや凄いやこれは。びっくりするくらい
気持ちよい打ち心地。キーになんの刻印もないバージョンもあったりして
エンスー気分も味わえる。


万5千円也。宝くじが当ったら真っ先に買おう。

長音符号

ないだ行った定食屋のメニュー。


メニュー

事なほど長音符号が省かれてるんですけど。


ンピュータ業界では、「ドライバ」とか
「サーバ」といった、専門用語の末尾の長音符号を
省略する慣例あって、その理由のひとつに「メモリの
容量を節約するため」なんてことがマコトシヤカニ
囁かれていたけど、この場合、節約できるのは、
メニューを書いた人の労力と、ペンのインクくらいなもんだ。


続・メニュー

に不可解。
ちなみに食べたのは「チャハン」。

味は、まあまあ。


ぶん、もう行かない。




測定するキカイ

多機能化


時計をちらりとみて、或いはじっと見て、
我に返っては、はて今何時だったろう、と思うことがある。
時計を眺めておきながら、時刻を読んでいないのだ。
つまり時計は、時間を知るだけの道具ではなくて、
眺める対象にもなったりする訳で、これも
腕時計の多機能化のひとつ、ということか。


時計を、なかでもクロノグラフを調べていて知ったのだが
時間以外も測定できるような仕組みが、結構あったりする。
たとえば、心拍数を計れる「パルスメーター」とか、物体の
平均速度を測れる「タキメーター」とか、中には航空機の
燃料消費量が算出できるものもあるらしい。


こで思い至ったのが、じゃあ、露出計を付けたらどうよ、と
いうことだ。いつぞやの小欄にも書いたが、今の世にはろくな
デザインの露出計がない。だったら、針と計器をデザインする
分野では、一日の長のある時計屋に作らせたらどうかと思う訳だ。
いや、デザインはともかく、便利ですよこれは。


いカメラを持ち歩いているひとは、必ず露出計をポッケに
入れたり、首から提げたりしている。そして日の光が変わるたびに
もぞもぞと計器を用意して、光や陰を測っているのだ。
腕時計に露出計があれば、この「もぞもぞ」がいらなくなる。
時刻を読むように腕を上げて、測光ボタンを押す。
すると、クロノグラフ風の細い秒針然とした針が、きゅーっと
測定値を文字盤の上に描き出す・・・。格好良いじゃありませんか。
腕時計は見るものの、時刻を読んでいないという機会が、ぐっと増える。


メラ業界と時計業界との結びつきは、ニコンのこのカメラで
一度実現しているのだから、今まで全く縁がなかった訳じゃない。


Nikon28Ti

まさに時計

のメータにグッと来て、くらくらとこのコンパクトカメラを
買った御仁は山のようにいると聞く。


うだろう。こんな腕時計ができたら、結構好い値でも買うと
思うんだけど。もっとも、それに「撮影機能」を付けるかどうかは、
また別の話。

機械じかけ

機械式

の昔友人が、手巻きや自動巻のいわゆる機械式の腕時計を
指して「人間の狂気が作ったものだと思う」と言った。
ロケットやコンピュータは、人間の叡知が作ったものだと思うが

こと機械式腕時計に関しては、それ以上のものが、
そこには込められてると思う、と。


なにか、人間の、偏執な部分が、ぎっちりと。


かにそうかもしれない。
腕時計内部の極めて精密な、ネズミの歯のような微細なギアが

チキチキと蠢いている様を眺めると

これは最早、正気の沙汰じゃない、と思う。


間が作り上げた機械式のものの、高峰のひとつを腕時計と

するのならば、もう一つの高峰は、やはりカメラなんだろう。


千分の一秒とかいう、不確かで、その実確かにある「刹那」を
捉える機械。よくぞギアとバネ仕掛けだけで、膨大な量の時間を
そこまで切りつめたなと関心する。
これも叡知だけでは成し遂げられないなにかがある、ような気がする。


れに比べて、電子化された最近の機器は健康的だ。
携帯電話とか、最近のパソコンとか、薄型テレビとか。
健全で、ぴちぴちしている。
だから、えびちゃんとか、スマップとか、詳しくはしらないが、そういう
若々しいタレントがよく似合うんだ。


方の、電子部品のない、いわゆる精密部品が、必要以上に集積した
機械には、どこか狂気の香りが漂う。
こんなもの、似合うタレントなんてざらにない。
マルセ太郎ぐらいなものだ。死んじゃったけど。


から私は、かぐわしい狂気の香りにとても惹かれる。


赤ワイン煮

った時計のバンド調整を職場の近く(でもないか)に
ある時計屋にお願いした。


こは寺に通ずる参道で、おそらく随分と前から時計屋を
営んでるんだろうな、という店構え。
出てきたおじさんも年季が入っている。
店に入ったとき、おじさんは薄暗い机に座ってもぞもぞしていた。
婦人物の小さな時計を分解していたらしい。


ンドの調節をお願いしたいと言うと、「物を拝見」と言って
こちらに顔を向けた。右目にはべっ甲でできた小さなルーペが
はまっている。これはキズミという専用の道具だ。
そのキズミを外したとたん、ドキリとした。
おじさんの右目が、真っ赤なのだ。
いや、単なる充血した赤さではない。
喩えるなら、ワインで目玉を煮込んでいる最中、といった感じ。
皮膚を割いたその内臓のなかに、目玉が埋まってる感じ。
おそらく職業病なんだろうけど、フツーこれは最早病気ですよ。


は、このバンド、自分で調節してみたんだけど、堅くて
ピンが抜けず、工具の方を壊してしまったという経緯がある。
おじさんも、「なんだこりゃ堅いな」と文句を言いつつ、
しばらくトンカンやってたけど、やっぱり断念。
「こっちをこうするか」とか言って、三つ折バンドの方を調節して
くれた。500円也。


業料というよりも、おじさんの紅い目玉に対しての500円
だった。