いくみ短歌会4月の歌 |       短歌ブログ 道

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   横尾幹男先生は高校時代から短歌に目覚め
   生涯を短歌と歩もうと決意されたそうです 
   このブログは先生の下に集った
   ベテランから初心者の短歌を載せています

暗闇で先行き見えぬ旅の途にカーナビ示す道しるべ行く

1日を泣いて過ごすか笑おうか友と語らう午後となりたり

安倍良香  作




桜咲き君の瞳を思い出すもう会えないと空を見上げる

花びらが君の魂ならば今  そっと手に受け口付けるのに

梨木いずみ  作




朝の陽がうすくれないに丘染める我には届かぬ景色の如く

地下鉄の人波にのまれ見覚えのある背が消へる  改札出でたり

吉田千寿子  作




其処此処に球根の花々華やぎてさまよう我を風が笑いぬ

早春の光あつめて溢れ咲く桜花を映す風の野の川

横尾良子  作




朝茜する街見下ろしともかくも一年ことなくあれと合掌す

膨らめる花芽うるほし降る雨のしめやかにして街に灯の入る

横尾幹男  作