あかつき短歌会2月の歌 |       短歌ブログ 道

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   横尾幹男先生は高校時代から短歌に目覚め
   生涯を短歌と歩もうと決意されたそうです 
   このブログは先生の下に集った
   ベテランから初心者の短歌を載せています

陽の中で梢に遊びし雀たちときにさらさら風花散らし

枝々のあちらこちらに綿雪がまあるく包む確かな息吹きを

藤原恵美子  作




とめどなく粉雪積もる午後の道西日もかすみて身に染む寒さ

この冬は孫たち二人も加わりて除雪の手伝い なんと楽しい

藤原三枝  作




深雪を膝まで埋まり歩みゆくこの道確かと踏みしめながら

窓埋める雪山見つつカーテンを開ける時間の少し早まり

澤田静子  作




水掻きでみづうみを駆け飛び立てる白鳥の点となるまでを見つ

牡蛎貝が荒き殻もて連れて来し海の匂ひへレモンを絞る

吉田千寿子  作




月光の華やぎ増したカーテンを開けばふいに雪の静もり

雪・雪と雪に包まれ歩み来て振り向くと我の他見当たらず
     
横尾良子  作




今日もまた為すことなく眺めいる窓を歪めて寒の雨降る

鉛色の雲のむかう乗り遅れました空晴れて虚像めきつつ立てるビル群
      
横尾幹男  作