帝が光源氏の元服に寄せて歌ひし歌

いときなき初元結に長き世をちぎる心は結びこめつや




いとけなき/はつもとゆいに/ながきよを/ちぎるこころは/むすびこめつや




この幼いわが子の元服にあたって、そなたの娘と末長く結ばれる縁を初元結とともに結びこめたか。
円地文子訳