十一面千手観音、正式には

「ガダム派十六尊像」と呼ぶ。原作はポタラ宮にあるはずだが、文化大革命の時仏像、タンカは悉く破壊され今あるものは、後で作ったものである可能性大である。

さて、千手観音は十一面観音が本体であり、この点は田中公明先生の「チベットの仏たち」を参照して頂きたい。

本作はカマル・ラマ氏に最初に注文した作品で、田中先生が来宅された際、これを選び利賀村の展示会に出品された作品でもある。

十一面千手観音は中央の他

右上にも描かれていて、それぞれの尊格の下にチベット語の表記がある。