果てしなく遠い道のり。
【吉田正俊】
遠く来てやすらふ町の中の宿とよみ夕づくに向ふ桜島
冬ながら草萌ゆる園に心和(な)ぐかくありて吾が衰ふるらし
冬日光(ふゆひかげ)室の半(なかば)まで射し透り南の崖に馬酔木にほへり
【山本牧彦】
おのづから惜身命(しゃくしんみょう)の偈(げ)となりてひぐらしぞ啼く樟(くす)の木むらに
※ ※ wikiぺディアから ※※
偈(げ、サンスクリット語: gāthā)とは、
【佐藤佐太郎】
おしなべて味ふかき人の生をあゆまんとする今日より君は
【上田三四二】
うつくしきものは匂ひをともなひて晴着のをとめ街上を過ぐ
透明に身を吹くものは竹群(たかむら)にまちとられ秋の風音となる