俳句と写真とイラストとショートショート
1658句目……年用意の「い」■生き生きと生きたか俺は師走空季語……師走(しわす)この師走空は、澄み切った青空か?それとも重たい冬の空か?次は、師走空の「ら」
1657句目……我が家かなの「な」■撫で肩の荷物ずるずる年用意季語……年用意(としようい)肩に掛けた大きなエコバッグが、ずるずる下がる、撫で肩の俺です。次は、年用意の「い」
1656句目……雪女の「な」■鍋焼にお麩を入れたる我が家かな季語……鍋焼(なべやき)鍋焼きうどんの事ですね。肉類と野菜、天ぷら、玉子、など入れて、土鍋でぐつぐつ熱々のうどんです。我が家では、お麩を入れます。汁の染みたお麩の旨いこと!!次は、我が家かなの「な」
1655句目……足を振るの「る」■ルージュ濃き生き血の如き雪女季語……雪女何処までも白い肌に、べったりと引かれたルージュ。次は、雪女の「な」
1654句目……カレー好きの「き」■着膨れの孫が手を振る足を振る季語……着膨れ全身で気持ちを表す孫は、1歳になりました。次は、足を振るの「る」
1653句目……足首にの「に」■人参は好きではないがカレー好き季語……人参人参は、どちらかと言えば苦手だけど、小さめに切ってあれば食べます。千切りもOKの俺です。次は、カレー好きの「き」
1652句目……出ないのかの「か」■懐炉貼る背中と腹と足首に季語……懐炉(かいろ)徳用パック60個入りを2箱買っても、直ぐに無くなる俺です。次は、足首にの「に」
1651句目……日向ぼこの「こ」■紅白にあの歌手出るの出ないのか季語……無季でも、紅白で歌手と言えば、「紅白歌合戦」年末ですね。次は、出ないのかの「か」
1650句目……十二月の「つ」■ツーカーの夫婦にあらず日向ぼこ季語……日向ぼこ結婚して35年になるけど、ツー言えば、カーとはいきません。次は、日向ぼこの「こ」
1649句目……クリスマスの「す」■スーパーのはしごする父十二月季語……十二月「お父さん、玉子は駅前のスーパーで買ってね、野菜はあっちのスーパーが安いのよ、それからお肉は向こうの方が安いから!!」なんて、妻から買物のメモを渡されて、眉間に皺を寄せる俺です。次は、十二月の「つ」
1648句目……冬の雨の「め」■メルヘンとファンタジーなるクリスマス季語……クリスマスメルヘンはおとぎ話のこと、妖精や小人の出てくる素朴に童話。ファンタジーは異世界や魔法、幻想世界。クリスマスって、メルヘンファンタジーですよね。次は、クリスマスの「す」
1647句目……風の街の「ち」■地下道と繋がるデパート冬の雨季語……冬の雨都心のデパートは、地下の通路を通れば濡れずに駅に行けます。次は、冬の雨の「め」
1646句目……居ない熊の「ま」■マフラーをバック巻きする風の街季語……マフラー首にぐるりと巻いて後ろで縛る。風の強い日には、これが一番!!次は、風の街の「ち」
1645句目……言ふ文句の「く」■熊本にくまモン居るが居ない熊季語……熊本来なら冬眠の時期なのに、各地で熊被害のニュースが毎日のように上がります。熊本県に熊の文字があるけど、野生の熊は生息しません。て云うか、九州地方に居ないそう。明治時代に絶滅したと言われ、2012年に環境庁が絶滅宣言を出しています。因みに、くまモンも冬眠しません。次は、居ない熊の「ま」
1644句目……冬の蠅の「え」■襟巻に口を隠して言ふ文句季語……襟巻(えりまき)ずるいけど、可愛いかも。次は、言ふ文句の「く」
1643句目……着膨れての「て」■天井に長逗留の冬の蠅季語……冬の蠅(ふゆのはえ)長逗留(ながとうりゅう)通常よりも長く滞在する事ですね。言葉は知っていても、漢字は知らなかった俺です。じっと動かずに、天井に泊まっている冬の蠅です。次は、冬の蠅の「え」
1642句目……冬の肌の「だ」■大の字にふて寝する子よ着膨れて季語……着膨れもこもこに着膨れて、ただをこねる子供です。次は、着膨れての「て」
1641句目……わんぱくぞの「ぞ」■象さんのお鼻お耳も冬の肌季語……冬肌冬の寒さに、肌が乾燥してカッサカサです。人間も動物も同じですね。次は、冬の肌の「だ」
1640句目……寒夜の「や」■焼藷を両手に囓るわんぱくぞ季語……焼藷(やきいも)焼藷のでっかいやつを2つ割って、右手と左手持って、交互にがつがつ食べるわんぱく食いです。次は、わんぱくぞの「ぞ」
1639句目……隙間風の「ぜ」■絶滅の狼叫びたる寒夜季語……寒夜(かんや)寒い寒い冬の夜のこと、父と子が炬燵で酒を飲んでいました。すると、山の方から何やら叫ぶ声を来ました……「父さん、何の声かな?」が言いました。「ああ……あれは、山の神の使いだよ」「山の神の使い?」「狼だよ」「ここ日本じゃ、狼は明治時代に絶滅したでしょ」「ああ……実態はな。だが、その魂は生き続けているそうだ」……なんて、知らんけど。次は、寒夜の「や」