バイラクタル TB2 | 戦車のブログ

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今回のロシア軍のウクライナ侵攻でいろんな兵器が話題になっている。

 

バイラクタル TB2」もその一つだ。

 

3月1日夜、ウクライナ軍のTB2がロムヌイ地区にあるロシア軍の集積場を襲撃して約80輌の車輌を破壊、ビシュキン地区に駐留していたロシア軍の戦車や装甲車を中心に約100輌の車輌を破壊したと主張している。

 

バイラクタルTB2は使い捨ての自爆ドローン(徘徊型ドローン)ではなく、帰還して再出撃が可能な遠隔操作型の偵察攻撃ドローンである。

 

 バイラクタルTB2はアメリカ軍のMQ-9リーパー無人攻撃機と比べると、全長全幅の長さが約半分で重量は8分の1程度と小振りな機体で、遠隔操作には衛星通信ではなく簡易な見通し線通信(LOS通信)を採用し、調達費用が安いことで輸出に成功しているという。

 

敵航空優勢下では使えないというが・・・・・ロシア空軍は苦戦しているようだ。

 

 

バイラクタル TB2(英語:Bayraktar TB2)は、トルコのバイカルが主にトルコ空軍(TAF)用に製造したトルコの中高度長時間滞空型(MALE)無人戦闘航空機(UCAV)であり、遠隔操作または自律的な飛行操作が可能である。 

 

トルコのBaykar Defence社により、主にトルコ軍向けに製造されている。

 

 テュルクサット衛星を介し、機体は地上管制所にいる操縦員などにより、武器使用も含めた監視・制御が行われている。

 

 

 バイラクタルとは、トルコ語で「軍旗」や「旗手」を意味する。 

 

UAVの開発は、元マサチューセッツ工科大学(MIT)学生であるセルチュク・バイラクタルが大きく貢献したとされる。

 

トルコ軍では、TAI Anka UAVの対抗馬とならないよう、バイラクタル TB2を「戦術UAVクラス」と表現しているが、国際標準では中高度長時間滞空型UAVに分類される。

 

 

以前は、エンジン(オーストリアのロータックス製)、ミサイルラック(イギリス)、光電子装置(カナダのL3ハリス・ウェスカムやドイツのヘンゾルドから輸入されたFLIRセンサー)など、輸入品や規制された部品や技術に大きく依存していた。

 

エンジンは、ロータックス社の親会社であるボンバルディア社が、レクリエーション用航空機エンジンであるロータックス912の軍事転用を確認したことにより、輸出停止となった。 

 

光電子装置は2020年10月、トルコの海外での交戦を受けてカナダ外務省によって制裁の対象となり、輸出制限された。 

 

 

そこで2020年11月6日から、トルコのアセルサン社のCATS FLIRに換装してテストが始まった。

 

バイラクタル TB2は、トルコ内外からその功績を称賛されている。

 

イギリスの国防大臣ベン・ウォーレスやアメリカの政治学者フランシス・フクヤマは、プラットフォームとそのシステムを賞賛している。

 

製造コストは、1~2億円。

 

2021年11月26日の時点で、TB2は世界で40万時間の飛行を達成している。

 

 政治アナリストのセーラム・アル=ケトビーは、ドローンモデルの高い需要がトルコの「戦略的影響力」の拡大に貢献したと主張した。

 

 

バイラクタル TB2は、ウクライナ軍の切り札の一つといわれていたが、ロシア軍との戦闘では航空優位性がとれないとして、ロシア軍には通用しないと言われていたが、ロシア軍の脅威になっているようだ。

 

軍事近代化プログラムの一環としてウクライナ軍は2019年に12機を輸入し、親ロシア勢力の支配下にある東部地区の偵察に投入した。

 

 バイラクタル TB2の使用に成功した後、ウクライナ海軍は6機のバイラクタルTB2を別途追加発注し、海軍当局によると2020年に納入された。

 

 

 またトルコとウクライナは、ウクライナに48機のバイラクタルTB2を追加製造する合弁会社を設立すると発表している。

 

クリミアやウクライナ国境付近でのロシアの軍拡の中、2021年4月9日にバイラクタルTB2でドンバス地方の偵察飛行を行った。

 

これは、活発な紛争地域内でのウクライナ軍による同機の初運用となった。 

 

ウクライナ軍参謀本部は2021年10月26日、東部の親ロシア派武装勢力に対する攻撃任務にTB2を初投入してD-30 榴弾砲を破壊したと発表した。

 

ウクライナは、より高性能なトルコ製無人攻撃機「アキンチ」へエンジンやプロペラを供与している。

 

 

ロシア連邦副首相ユーリ・ボリソフは、「トルコとの関係を見直す」とウクライナへの無人軍用機輸出に対して警告を発した。

 

2022年2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻では、開戦初日でロシア軍の空爆で全機(空軍機12機、海軍機3機)破壊されたと報じられていたが実際には残存していた。

 

 

日本の極一部の評論家ではロシア正規軍相手には役立たずと言われていたが、初日以降戦果を上げ続けており、ロシアの電子妨害装置にも妨害されずロシア軍補給部隊や各種車両、9K37等の対空ミサイル部隊、鉄道の燃料車等を攻撃し戦果を挙げている。