【PROLOGUE】

皆さん,こんにちは。
生きる自分への自信を持たせる「鍛地頭-tanjito-」塾長の小桝雅典です。

今回から「塾長の述懐」シリーズを少し様相を変えてお届けします。
主題に基づき,その下位に位置する副主題を各回の主題とし,短編でお届けするつもりです。

今回の主題は,「「地頭」を「鍛」えれば受験はクリアできる」。

脳科学の世界においても明らかになりつつある「地頭(力)」。「地頭」を「鍛」えることは,〈新しい時代〉を生き抜くための必須条件なのです。こどもたちを含め,大人たちがこの点を理解できていないと,いつまでも「受験言説」から解放されず,その虜囚となり,「受験システム」を放置するばかり。その結果,〈言語能力〉及び〈言語運用能力〉は低下(劣化)し,「感性・情緒」は枯渇していくのです。それは人間の〈尊厳(dignity)〉の喪失を意味します。――〈言語能力〉及び〈言語運用能力〉の低下は何もこどもたちだけの問題ではないのですから,事は重大です。――AI導入が既に始まっている現況からも,我々の「地頭」を「鍛」えること(=「鍛地頭」)は喫緊の課題と言えるのです。――当塾「鍛地頭-tanjito-」はこうした時代の趨勢を見据えて誕生したのです。――

「「地頭」を「鍛」えること(=「鍛地頭」)」の今日的意義と重要性について時代を共に生き抜く読者の皆様にご理解いただくため,「「地頭」を「鍛」えれば受験はクリアできる」シリーズを,私の体験を交えながら綴ります。本ブログはそのシリーズの第1回目として,私の体験談をお話させていただきます。

それでは,早速ですが,回顧録でも自慢話でもなく,ポストモダンの終焉期に警鐘を鳴らす話材となることを願って,本ブログをスタートいたします。

 

 

 


 

 

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他者」と〈新しい文化〉を〈共創造(co-creation)〉する能力を鍛える!!
 
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  〇 〈教育学〉と〈心理学〉などの視点から,育児・家庭療育・学校教育等について熱く語ります
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「通常の授業は徹底して考える授業をするぞ。でも,始業前や放課後の補習授業は1点を無駄にしない(=1点の獲得に喰らい付く,受験テクニックを体得する)授業をするけんのう。」(筆者注:国語科教師が方言丸出し。)

高等学校の国語科教師として,毎年,どの学年も,どの科目も,最初の授業に私は学習者(生徒)に対してこのように明言してきました。それは初任者の時代(昭和63年・平成元年)から,県教委の職員や学校で主任・管理職となって国語の授業ができなくなるまで続きました。

「(国語の授業で,)50分間(1コマ)の授業において,その三分の一以上を教師の言葉で語ったら,その授業は失敗だと思いなさい。」

私が出身大学の教育学部(旧)国語教育学専修で叩き込まれた国語科授業観の一つです。ですから,授業者である国語科教師がダラダラと喋り捲る,所謂レクチャー型の授業を行うのではなく,――無論,授業の目的(ねらい)に合わせて,そうした授業があっても良いのですが,――簡潔に述べれば,私は学習者に〈考えさせる授業〉を行うことが信念でした。授業は真剣勝負です。1コマの授業の中で,必要な知識(情報)は注入し,――授業者の語り一辺倒に頼ることなく,授業のコンテクストの中で学習者の脳裡に必要な知識(情報)をインプットしていき,――学習者の既知の知識(情報)と併せて「地頭」をどれだけ活性化させ,鍛えることができるか。その点に全身全霊を打ち込んだものでした。毎日,毎時間の授業が終了すれば,内省によって授業の課題を抽出し,その〈内省〉を生かしながら,翌日の3~4種類の授業を組み立てました。私はカード(法)を使って授業を行っていました。――表には板書計画,裏には確認の質問からサブ→メインの発問計画を記述したA6判のカードを作成し,授業に携帯していたのです。殊に,メインの発問では様々な学習方法・形態を駆使しながら,しっかりと学習者に思考・判断・表現させたのです。最終的にカードは約500枚ほどになりました。――

ですから,1単元を終えるのに他の先生方より時間が掛かりました。それは必然でした。当時,私が国語科教師として職歴を積んだ学校には「シラバス」(単年度の授業計画や評価基準等を掲載した冊子)は存在せず,授業の進度は,随時,国語科の先生方との話し合いで決まっていたのです。

「小桝っさん,あんたのせいで,今回も(定期)考査の試験範囲が短くなったじゃないか! 何をトロトロやりょうるんなぁ! そんな授業をされたら堪らんわい! 受験に太刀打ちできなくなるじゃないか!! 〈考えさせる授業〉だって!? そんなもん理想よ!!」

先輩の先生方によく言われました。

事の是非は扨(さて)措いて(笑),常に私は自身が(教員として)初任者の折にも,そうした忠告(助言? 叱責? 詰(なじ)り?)に猛反発しました。先輩であろうが,容赦しませんでした。大喧嘩になったことも,事実,ありました。

「授業進度の速さだけが受験学力,延いては国語力に直結するのか!?」

「指導書(先生用ガイドブック)の文言を教科書教材の行間に蟻が這ったような文字で書き込み,それを滑滑(つらつら)と授業で読んで学習者に聞かせ(る授業をして),(学習者に)国語力が付くわけがない!!」

「〈考えさせる授業〉をして,「地頭」をしっかりと「鍛」えれば,受験なんぞ屁でもない!!」(筆者注:下品な表現で申し訳ございません。)

その代わり,補習授業で私は豹変しました。最初のクラス編成で,私の通常の授業を受けていない学習者も混じっていましたが,それでも意識的に豹変しました。そうしないと,自らが壊れてしまいそうに思えたからです。なぜならば,信念を曲げるのですから。「受験が社会システムである以上,私がそのシステムに住まわされ,神仏でない以上,信念を曲げないと「(受験)テクニック」だけは教えられない。」と当時の私は考え,困惑・困窮していたのです。

「(ならば,)1点を無駄にしない解き方を教えてやる!!」

例えば,センター試験の漢文などは,2週間あれば,得点を上げることができます。実際,ある年,模擬試験では全国平均点より十数点以下という学年を,センター試験直前の補習授業(期間 2週間)で,私のクラスだけは本番の試験で全国平均点を上回る成果を上げたことがあります。――ただし,私のクラスだけではダメなのです。少なくとも国語科の教員集団が組織性をもって,当該学年を対象とした成果を出さなければ。飽くまでも受験社会では。だから,いつしか私の補習授業には,他のクラスの学習者がこっそりと混ざる帰結に至ります。全く宜しくない。――しかし,これらセンター試験の漢文で成果を上げた学習者が,その程度のレベルの学力で漢文学を読めるかと言えば,回答は「(ほぼ)NO!」であるわけです。

一体,センター試験の「漢文」,延いては「国語」は何(の力)を測る試験なのか!? しかも,受験制度は社会システムだから(仕方がない)と(〈ホンモノ〉ではない)諦観の境地に仮寓するなら未(ま)だしも,(〈ホンモノ〉の)「社会システム」が存在することすら気づいていない大衆社会の実相があるのではないか!?

「時間を掛けて,受験テクニックに自ら辿り着き,活用する(=自分のものにする)「地頭」をつくれば,何も「困惑・困窮」することはない。」――現在の私はこう思うのです。

 

 

 

漢文、漢詩、中国語背景(提供 photoAC)

 

 

 

 

  令和元年6月1日(土)

 

 

 

塾長 小桝 雅典  

 

 

 

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