こんにちは!たっくんです。
今回はラジコン用グローエンジンについてマニアックに考えてみたいと思います
エンジンの一般論をもとにグローエンジンの燃焼について考察してみます
(グローエンジンは専門外なので、あくまで個人の意見としてお読みください笑)
まずラジコンのグローエンジンは、自動車用のガソリンエンジンのような点火装置(スパークプラグ、点火コイルなど)はありません!
代わりにグロープラグという、白金でできたコイル状のフィラメントを持つプラグを着火源として使用します。
自動車用ガソリンエンジンはスパークプラグで生じる電気火花を着火源としていますが、グローエンジンはそのような外部からの強制的なエネルギーの供給はなく、グロー燃料中に含まれるメタノールと空気中の酸素がグロープラグ(白金)の触媒作用により反応し、その反応熱が着火のエネルギーとなります。
よって、着火はグロープラグの熱面近傍で発生して、その後の燃焼は火炎の伝播により進行していくため、燃焼の過程は自動車用ガソリンエンジンと全く同じになります。
(と、思っていましたが、そう言い切れません。。模型用グローエンジンの燃焼は火炎の伝播ではなく、一気に燃えている、という研究もあるので、、、燃料も違うので、断言はできません。追記おわり)
また、グローエンジンはグロープラグの温度が燃料の発火温度に達した時点で着火するため、このタイミングをダイナミックにコントロールすることはできず、その場の温度任せになってしまいます。。
このためグローエンジンの着火タイミングは混合気の濃度や気温の影響を受けます。
仮に気温が下がった場合、混合気の温度も下がるため、気温が高い時よりもピストンが上昇したタイミングで着火することになります。
すなわち、気温が低い時の方が着火タイミングが遅れることになり、燃焼室内の最高圧力が低下してエンジンの出力トルクが低下します。
これを補うため、気温が低いときは着火のタイミングを早める必要がありますが、前述したようにグロープラグは温度任せのため意図的にタイミングをコントロールすることができません。
そこで、グローエンジンの着火タイミングを変える方法として、プラグの熱価があります。
下の画像は、小川精機がラインナップしているものです。
これをHOT側(熱価が低い側)にすることで、より早期に混合気を着火させることができます。
気温が低いとき、或いは混合気の濃度が濃くてエンジン温度が低いときは低熱価を選択するのが良いかと思います!
長々と好き放題書いてしまいました笑
次回はエンジン回転数と着火タイミングについてです
最後までお読み頂きありがとうございました😊