☆Tanjerin's BAR☆ -74ページ目

成功・・・そして後悔 ~free throw~





りぴですみかん


今日は、緊張な状況でも必ず成功させるクールな男のお話。











「ドクン・・・ドクン・・・」


あたりは急に静まり返ったように感じた。

固唾を飲み込む音さえ、隣に聞こえてしまいそうだ。



俺は、緊張の中、目の前にある一点に神経を集中していた。




いつもは、意識していなかったのだが、

不意に己の限界に挑戦してみたい衝動に駆られた。





その距離、約5メートル。





無理ではない距離だ。





だが、いけるか?









『最後まで、希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ』





誰かが優しく語りかけてくれている気がした。








そうだ!



『オレは最後まであきらめない男りぴだ!!』















緊張の面持ちのまま、オレは、周りのフリースペースを確認した。


よし、この状況なら悪くないな。






指を舐めてエアコンの風の向きを確認。


よし、今はちょうど上向きのようだ。







境界線である雑誌の前で足場を確認した。


表紙の女性が、オレにエールを贈ってくれているかのようだ。







オレは、目を閉じて、深く息を吸いこみ、ゆっくりと吐き出した。




はぁ・・・




『こういう展開でこそオレは燃える奴だったはずだ。』








ゆっくりと目を開けて、改めて目標を確認する。




『もうオレにはリングしか見えねえ』








ここからのターゲットまでの軌道を頭の中でイメージする。









連日の疲れと筋肉痛で、まともに肩も上がらない。



震える膝に力を溜め、肩の力を抜きながらオレはそれを放った。







キレイなアーチを描きながら、それは吸い込まれるように在るべき場所へと向かい…














$☆Tanjerin's  BAR☆

「カコンッ!」








「ワァー!!パチパチパチ!!」



ちょうどグラチャンバレーの歓声が降り注ぐ。








『静かにしろい。この音が・・・・・・オレを甦らせる。何度でもよ』







オレは目を閉じて心の中でガッツポーズを決める。






そして、





TVから聞こえる光の歓声の中、周りを見渡すと、


溜まった洗濯物たちがオレを囲むように祝福してくれていた。








休みの間に片付けておけばよかった…トホホ。







スラムダンクを見るとバスケがしたくなる、りぴなのでしたみかん