成功・・・そして後悔 ~free throw~
りぴです

今日は、緊張な状況でも必ず成功させるクールな男のお話。
「ドクン・・・ドクン・・・」
あたりは急に静まり返ったように感じた。
固唾を飲み込む音さえ、隣に聞こえてしまいそうだ。
俺は、緊張の中、目の前にある一点に神経を集中していた。
いつもは、意識していなかったのだが、
不意に己の限界に挑戦してみたい衝動に駆られた。
その距離、約5メートル。
無理ではない距離だ。
だが、いけるか?
『最後まで、希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ』
誰かが優しく語りかけてくれている気がした。
そうだ!
『オレは最後まであきらめない男りぴだ!!』
緊張の面持ちのまま、オレは、周りのフリースペースを確認した。
よし、この状況なら悪くないな。
指を舐めてエアコンの風の向きを確認。
よし、今はちょうど上向きのようだ。
境界線である雑誌の前で足場を確認した。
表紙の女性が、オレにエールを贈ってくれているかのようだ。
オレは、目を閉じて、深く息を吸いこみ、ゆっくりと吐き出した。
はぁ・・・
『こういう展開でこそオレは燃える奴だったはずだ。』
ゆっくりと目を開けて、改めて目標を確認する。
『もうオレにはリングしか見えねえ』
ここからのターゲットまでの軌道を頭の中でイメージする。
連日の疲れと筋肉痛で、まともに肩も上がらない。
震える膝に力を溜め、肩の力を抜きながらオレはそれを放った。
キレイなアーチを描きながら、それは吸い込まれるように在るべき場所へと向かい…

「カコンッ!」
「ワァー!!パチパチパチ!!」
ちょうどグラチャンバレーの歓声が降り注ぐ。
『静かにしろい。この音が・・・・・・オレを甦らせる。何度でもよ』
オレは目を閉じて心の中でガッツポーズを決める。
そして、
TVから聞こえる光の歓声の中、周りを見渡すと、
溜まった洗濯物たちがオレを囲むように祝福してくれていた。
休みの間に片付けておけばよかった…トホホ。
スラムダンクを見るとバスケがしたくなる、りぴなのでした
