2月25日。

この日は残業だった。

普段、うちの支店では金曜日に残業するということは少ないが、この日は上司の都合で残業。

帰熊組は快く思ってはいないが、付き合い残業という風習が根強く残っているため、異論を唱える者はいなかった。

とは言え、8時過ぎには終わり、この週は彼女が福岡に来てくれることになっていたため、ちょうどいい時間に迎えに行けた。

フォルクスで少し遅めの夜ご飯を食べ、帰宅。

海外ドラマシリーズも今出ている分は見てしまったため、この土日は久々にどこか出かけようかと2人して考えるも、たいていの場所は行き尽くしたため、行き詰まる。

結局、動物と触れ合える場所へ行こうということになり、その日は就寝。


翌日、彼女が履いてきた靴が、ハイヒールであることを忘れていたため、あまり長時間歩く場所は困難となり、話は振り出しに。

この日、2人は「ある場所」へ行くことになるのだが、要点のみ掻い摘み、あまり多くは語らないでおこう。

ここから長い長い闘いが始まったのだ。

冬の星に希望を見いだしながら、ファンタジーを信じては裏切られ、サムライに僅かな力を借り、海の女神に救われた。

土曜日はこんな1日。

その夜は「海の上のピアニスト」を鑑賞しながら2人で杯を交わし、翌日の闘いに備え就寝。

日曜日は呪いの泉に足を取られながらも、沖縄の海の水で洗い流し、最後はハイビスカスの花が2人を照らしてくれた。

この日も波乱万丈ではあったが、なんとかいい結果を残せた。

この土日は彼女にとっては初めての経験の連続だっただけに、全てが新鮮に感じられたんじゃなかろうか。

この経験が時に悪い結果を招くこともあるだろうが、この日が2人にとって1つの記念になったことは言うまでもない。