学校が終わると雨が降っていた。
昼までは日も差し込んでいたのに・・・

朝から面倒くさがって、布団干してこなくて良かった。
こういう時は自分の怠慢さに感謝したい。

濡れて帰ろうか迷ったが、仕方なく傘を買った。

家に着き、ポストを覗くと身に覚えのない書類。
「司法書士試験」のパンフレット・・・
宛名は知らない女性の名前。
住所は部屋の番号こそ同じだが、明らかに番地が違う。

何やら大事な書類のような気もして、書いてあったクロネコヤマトの連絡先に電話する。
1回目の電話で機械的な音声が流れる。
「ただいま大変混み合っていますので、時間を変えてお掛け直し下さい」

10分後・・・
「ただいま大変混み合っていますので、時間を変えてお掛け直し下さい」

さらに10分後・・・
「ただいま大変混み合っていますので、時間を変えてお掛け直し下さい」

さらに・・・(以下省略)

・・・なぜか無性に虚しくなった。
同時に住所間違えて配達した配達員に腹が立ってきた。
(もう放っておこうかな・・・)

目に留まるのは「司法書士試験」の文字。
何やら非常に大事そうな書類・・・
頭をよぎる罪悪感。

・・・本棚から地図を出す。
住所はチャリで約5分くらいの場所。
書類を持って、住所を探す。

なんで俺がこんなことしなきゃならないんだろう・・・
そう思いつつも行動に移してる自分が悲しい。

アパートはすぐに見つかったが、ポストが見つからない。

仕方なくインターホンを押して直接渡すことに。

出てきた女性はものすごく美人で、愛想のいい笑顔で「わざわざありがとうございます。何かお礼でもさせて下さい。」と・・・

そんなシチュエーションがあるはずもなく、実際は留守だった。
よく見ると、ドアにポストが付いてたので投げ込んでおいた。

そんな雨の日の出来事でした。