最終盤恒例のようになってしまった、不正常な国会が現在の参議院
の状況です。今朝、開会が予定された予算委員会は、委員長が開会の宣言を行い、すぐ休憩に入ったままで1日が過ぎようとしています。

与党の言い分は、議長の不信任案が出ているのだから、全てがストップするのが国会法上当然。だから、予算委には、当然与党も政府も出ない。
(議長への不信任案は、21日の本会議の議案処理後、休憩とすべきを散会させたことに対して出されました。それによって、当日予定されていた倫選特の採決が行われても、同日中に本会議採決ができなくなりました。)

対する野党の言い分は、予算委については、委員長の職権ですでに、議長不信任案が出る前に開催が確定していた。それなのに、与党から政府に質問通告の受け取りを拒否するように指示し、質問取りも行わせず、予定時間には、政府側の答弁者も出席していなかった。これは、国会の求めがあれば、大臣らが出席・説明を義務とする憲法に違反する行為であり、三権分立、民主主義の危機であるというものです。

谷岡的言い分を言わせてもらえば、民主党の国会対策の稚拙さ、乱暴さが、自民党の狡猾さ、周到さにつけ込まれたと考えています。倫選特で与党の質問時間を取り上げた民主の委員長、その後すぐ採決をせず、代理の職権を拡大解釈してし切った民主の委員長代理も乱暴でした。野党優勢(小党は入れない)の議運における散会の決定も稚拙で、それが議長不信任の大義名分になってしまった。しかし、自民の本音も、0増5減案は、衆院で再採決すれば良いから、であり、また、予算委で総理のボロが出ては困るので、とにかく予算委を開かさないためにはなんでもやるということが、本来もっと重いはずの議長不信任案提出の本当の理由です。
こういう同僚たちと働いている私は、こんな馬鹿げたことを止めさせることができず、国民の皆さんに対して、申し訳なさでいっぱいです。政治不信をさらに深めるような情報ですが、現実をしる権利を尊重させていただきました。