みどりの風公式ブログ

このところ、うんざりするようなことが国会では続いています。任

期終了の直前になって辞職し、他の党から出馬をするために準備に
入った議員、僅かの期間しか活動しなかった議員が辞職した後の繰
り上げ当選で、最初に当選したときの党の議員が繰り上げ当選した
ことなど、以前にも書きましたが、国会閉会まで2週間になった時
点で繰り上げ当選した議員が紹介されたときには、やはり驚きまし
た。
 
普通任期の残りが一定期間を切ったら、欠員にしておくのが、世の
中の常識ではないかと思います。任期1ヶ月とか、2週間の議員が
何ができるのか、わたしにはよくわかりません。国会の運営や、そ
の仕組みは複雑で、これを理解するのは、かなりの時間がかかりま
す。広い国会関連の場所を頭に入れるのだって、並大抵のことでは
なく、今でも「こんな部屋があったのね」と思う時があるくらいで
す。まして、多様な機能を使いこなせるようになるまでには、何年
もかけて研鑽を積むのです。私もベテランの政策秘書にさまざまな
ことを聞きまくり、先輩に質問して教えてもらったり、同期の仲間
と情報を共有し合ったりしながら、少しずつ学んできました。それ
でも、複雑な人間関係、特に衆院側のことなどは読み切れないので
、今でも時々、亀井静香先生にアドバイスを仰いだりもしています

 
要するに、議員が機能するためには、それなりの修行が必要なので
す。だから、ゴール寸前に出現した繰り上がりの議員に違和感があ
ります。本人の責任ではありませんが。

私が幸運だと思うのは、政権交代前の大野党で議員生活を始めてか
ら、政権交代後の与党生活、民主党を飛び出てからの会派の時代、
そして小政党の代表と、この6年に普通は考えられない多様な体験
をする機会を得たことです。置かれた環境や立場の違いによって、
見える景色も変わります。そのひとつひとつの経験が、今仕事をや
る上で役立っています。また、参院という、一度当選すると、6年
間近く解散で選挙になることを気にせずに政治の仕事に打ち込める
という立場も感謝しています。衆院議員は、いつ解散があってもい
いように常に選挙のことを考えなければならないので、党内、党外
の人間関係まで違ってきてしまいます。参院は、人数も衆院の半分
なので、全ての議員が党を問わず、6年間の間にはなんらかの形で
接点をもつような関係になります。そして、考え方や主張は違って
もお互い人間ですから、親近感も育ちます。私にも、「えっ、あの
人が?」と皆さんが驚くような人が意外に仲が良いということがあ
りますよ。
 
国会が閉会すれば、選挙に突入ですが、この6年の
予想もしなかっ
た様々な展開、たいへんでしたが、勉強になりました。